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【ローズS(G2)展望】リバティアイランドに唯一先着の実力馬が登場! 武豊×社台ファームが誇る良血馬と一騎打ち?

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【ローズS(G2)展望】リバティアイランドに唯一先着の実力馬が登場! 武豊×社台ファームが誇る良血馬と一騎打ち?の画像1
ラヴェル 撮影:Ruriko.I

 17日には阪神競馬場で秋華賞トライアルのローズS(G2)が行われる。過去3年は京都競馬場の改修工事による開催日割の変更のため中京・芝2000mで施行されていたが、4年ぶりに従来の阪神・芝1800mに舞台が戻ってきた。

 秋の飛躍を誓う実力馬が集結した一戦で、中心を担うのはラヴェル(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だろう。

 昨夏の小倉で初陣を飾ると、2戦目のアルテミスS(G3)でリバティアイランドを撃破。二冠牝馬に唯一黒星を付けたのが、このラヴェルである。

 ただし、3戦目以降にリズムを崩してしまう。無傷の3連勝を狙った阪神ジュベナイルF(G1)は、スタートで立ち遅れて後方からの競馬を強いられると、11着に惨敗。ぶっつけで臨んだ桜花賞(G1)でも11着と、2戦連続で2桁着順に沈んだ。

 しかし、まともなスタートを切ることができたオークス(G1)では、鞍上の坂井瑠星騎手が積極的に3番手の好位を確保。インを通って直線では先頭に立つシーンもあったが、最後はリバティアイランドらに交わされて4着に敗れている。

 勝ち馬には大きく離されたが、2着のハーパーとは0秒1差。「折り合いもすごくつきました。最後は勝ちに行った分です」というレース後の坂井騎手のコメントからも、復活を強く印象付ける一戦になったのは間違いないだろう。

 休み明けにはなるが、その実績を考えれば、今回は勝ちが求められる存在。帰厩後の追い切りではやや軽めの調整が続いていたが、1週前に栗東CWで6ハロン85秒6-11秒5の好時計をマーク。矢作厩舎なら最終追い切りでしっかりと態勢を整えてくるだろう。

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ソーダズリング 撮影:Ruriko.I

 ラヴェルと同じくオークス以来の実戦復帰を果たすソーダズリング(牝3歳、栗東・音無秀孝厩舎)も負けず劣らずの実力を秘める。

 母は2008年にアネモネS(当時OP)を制し、牝馬三冠を皆勤したソーマジック。姉にマジックキャッスル、兄にソーヴァリアントという2頭の重賞ウイナーがいる社台ファームが誇る屈指の良血馬でもある。

 ソーダズリングが素質の一端を垣間見せたのは、今年3月のデビュー2戦目だった。2着馬に2馬身半の差をつけ初勝利を挙げ、「4コーナーの手応えも抜群。抜ける脚も速かった」と、54歳になったばかりの武豊騎手を笑顔にさせた。

 戸崎圭太騎手に乗り替わった続くフローラS(G2)は1番人気に支持されたが、ゴールデンハインドに逃げ切りを許しての2着。それでも本番の権利を獲得し、リバティアイランドに挑戦状をたたきつけた。

 武騎手に手綱が戻ったオークスでも好走が期待されたソーダズリングだったが、スタート後に隣のコナコーストと接触する不利もあって終わってみれば8着に敗戦。武騎手は「道中は折り合いもついて良い感じでした。ただ、それも4コーナーまでで、そこから伸びませんでした。結果的に距離が長すぎるのだと思います」と、2400mの距離も敗因に挙げた。

 今回はデビュー1~2戦目に走った阪神・芝1800mが舞台。ワンターン外回りへのコース替わりもプラスに転じることはあってもマイナスになることはないだろう。引き続き武騎手とのコンビで、2勝目をつかみ取りたい。

 新馬戦が終わった3月に既走馬相手にデビュー(中京・芝2000m)し、完勝を収めたブライトジュエリー(牝3歳、栗東・橋口慎介厩舎)も侮れない。

 初戦は開幕週で前が有利な馬場、1000m通過が61秒3のゆったりした流れ。ブライトジュエリーは出遅れ、終始後方集団を追走する厳しい展開だった。

 4角でも12番手と絶望的な位置取りに見えたが、直線で末脚が炸裂。次点の馬に1秒4差をつける上がり3ハロン34秒6という極上の切れ味を披露し、最後は2着馬に4馬身の差をつけた。

 続く2戦目で果敢にフローラSに挑戦したブライトジュエリー。キャリア2戦目ながら4番人気の支持を得た。2戦目で発馬をしっかり決めると、道中は中団を追走。直線勝負に懸けたが、先行馬に圧倒的有利な流れで脚を伸ばすも3着まで。オークスへの優先出走権を逃し、春を終えた。

 秋に向けて再スタートを切ったのは7月の中京。マカオJCT(1勝クラス)で新コンビ川田将雅騎手を背に圧倒的1番人気に推されると、好位からの横綱相撲で楽々と2勝目をゲットした。今回は鞍上を鮫島克駿騎手に戻し、秋華賞(G1)の権利獲りに挑む。

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マラキナイア 撮影:Ruriko.I

 6戦2勝のマラキナイア(牝3歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)は、川田騎手との再コンビ。2勝はどちらも川田騎手を背に挙げたもので、2戦2勝の好相性が不気味だ。半兄に国内外で重賞を3勝したステイフーリッシュを持つ良血馬が春の実績馬に挑戦する。


 血統的にはミッキーゴージャス(牝3歳、栗東・安田隆行厩舎)と、ココナッツブラウン(牝3歳、栗東・上村洋行厩舎)の2頭にも注目する必要があるだろう。

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ミッキーゴージャス 撮影:Ruriko.I

 前者は母が15年のオークスと秋華賞を制したミッキークイーン。自身も今春のオークスに駒を進めたが14着に大敗し、母娘制覇を逃した。その後は西海賞(2勝クラス)で1番人気を裏切り5着に敗れている。前走からの巻き返しはなるか。

 後者は伯母のブロードストリートが09年のローズS覇者。前走の3歳上1勝クラスを制した際には、鞍上を務めた横山武史騎手が「まだまだ上を目指せる馬です」と、さらなる活躍に太鼓判を押していた。秋華賞で2着だった伯母の雪辱を果たすためにも、本番への切符獲得が至上命題だ。


 この他には、6月に古馬相手に1勝クラスを完勝し、今回はC.ルメール騎手を配して勝負気配を漂わせているブレイディヴェーグ(牝3歳、美浦・宮田敬介厩舎)、春の東京で1勝クラスと2勝クラスを連勝し、前走の新潟日報賞(3勝クラス)でも古馬や牡馬相手に3着に入ったリサリサ(牝3歳、美浦・田村康仁厩舎)、夏競馬で逃げて1勝クラス、2勝クラスを連勝中のコンクシェル(牝3歳、栗東・清水久詞厩舎)など、伏兵陣にも大いにチャンスがある。

 秋華賞への直行を表明している女王リバティアイランドに挑戦する権利を手にするのは果たしてどの馬となるのか。ローズSは17日、15時35分に発走を迎える。

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