真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.06.14 18:14
JRAの交渉むなしく登録数11頭の衝撃… なぜ宝塚記念に馬が集まらないのか?その裏側を探ってみた
編集部
有馬記念は古馬、3歳馬、牝馬のトップクラスが揃うオールスター戦という位置付けがあるが、宝塚記念は3歳トップクラスの参戦は稀であり、古馬による争いという印象もぬぐえない。3歳トップクラスの馬が参戦したのは2007年の日本ダービー馬ウオッカまで遡るほど。有馬記念と比較して好メンバーが揃わないのは、3歳トップクラスの馬は秋華賞や菊花賞を目指して夏を休養に充てたいという陣営の思いが強いからだろう。
そして、ファン投票の締め切りは6月4日と日本ダービーの一週間後で安田記念当日。つまりこの2レースを勝った馬はファン投票で不利な存在といえるのだ。そのため今年の日本ダービー馬レイデオロはファン投票24位で皐月賞馬アルアインよりも下なである。また安田記念を勝ったサトノアラジンはわずか3681票のファン投票44位。こういった状況からもこの時期のファン投票というのは非現実といえるのではないだろうか。
JRAサイドも宝塚記念の注目度を高めようと、オリジナルのファンファーレを一般公募で集めるなど努力もしてきたが、年に一度しか使われないということもありなかなか定着せず。このファンファーレを口ずさめる人は少ないだろう。
宝塚記念は東の有馬記念に対抗して作られた西のグランプリレースだが、実際は様々な状況が重なって競馬関係者からも競馬ファンからの支持が集まらず、盛り上がりに欠けてしまっている。加えて同じ阪神コースのG1レースに大阪杯が昇格したこともあり、さらに位置付けがぼやけてしまったように思える。今後レースの価値を上げるにはファン投票の在り方や開催時期、そして賞金の増額を含め、さらなる検討が必要だろう。
PICK UP
Ranking
11:30更新- 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
- 【チャンピオンズC(G1)展望】絶対王者レモンポップVS無敗ヤマニンウルス!? 最初で最後の頂上決戦は実現するのか
- ハーツクライ産駒でも走りはディープインパクト?有馬記念に潜むファンの夢と希望とロマンと甘い罠
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- レモンポップの勝利が霞んだ12番人気2着ウィルソンテソーロの激走秘話。今年もチャンピオンズCはこの人気薄穴馬が絡む!?
- 【チャレンジC(G3)展望】来春見据えダノンエアズロック、コガネノソラ登場! 3歳優勝のベラジオオペラ、レイパパレは翌年の大阪杯(G1)勝利
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛