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凱旋門賞にドバイワールドC…世界で活躍する「ステイゴールド一族」、ゴールドシップの後継種牡馬候補として期待したい菊花賞馬候補

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スルーセブンシーズ 撮影:Ruriko.I

 1日にフランスで凱旋門賞(G1)が開催され、日本馬のスルーセブンシーズが4着に入り健闘した。当日のパリロンシャン競馬場が例年にない好天に恵まれ、稍重ではあったものの日本馬向きの馬場となったことも好走の一因として考えられるが、本馬の父がステイゴールド系のドリームジャーニーであることも大きかっただろう。

 ステイゴールド系は、オルフェーヴル、ナカヤマフェスタ、ウシュバテソーロと、海外G1での好走が特に目立つ一族。日本競馬の発展のためにも、父系の存続が求められている。

 オルフェーヴルに関しては、産駒のオーソリティの種牡馬入りが報じられている他、ドバイワールドC(G1)を制したウシュバテソーロも、何事もなければ引退後に種牡馬入りするだろう。

 その一方で、同じステイゴールド系でも、現役時代にG1・6勝を果たしたゴールドシップ産駒は、2021年のオークス馬ユーバーレーベンを始め、ウインマイティー、ゴールデンハインドなど牝馬に重賞勝利馬が偏り、牡馬の産駒は手薄な状況が続いている。

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マイネルラウレア 撮影:Ruriko.I

 そんなゴールドシップの後継種牡馬候補として期待してみたい1頭がマイネルラウレア(牡3歳、栗東・宮徹厩舎)だ。

収得賞金「100万円差」で菊の切符を手にした菊花賞馬候補

 マイネルラウレアは横山武史騎手を背に新馬戦を勝ち上がると、続く若駒S(L)では川田将雅騎手とのコンビで上がり3ハロン33.7秒の豪脚を披露し、最後方から全馬を抜き去り勝利を収めた。その後の皐月賞(G1)では重馬場がこたえたか14着惨敗。続く京都新聞杯(G2)と神戸新聞杯(G2)も凡走続きとなっている。

 しかし、管理する宮調教師は「目立った疲れはありませんし、使ったことで状態はさらに上向きそうです」と前向きな姿勢。菊花賞(G1)に向けて早くから調整し、本番を見据えているようだ。

 また、今年の菊花賞が、主役不在の混戦ムードなのも好都合である。現時点での出走ボーダーは収得賞金1500万円とされており、同賞金のハーツコンチェルト、リビアングラス、ナイトインロンドン、キングズレイン、ウィズユアドリーム、コスモサガルマータ、サスツルギ、ダノントルネード、ロードデルレイが抽選対象となる見込み。

 一方で、マイネルラウレアの収得賞金は1600万円。100万円差で菊の舞台への出走が叶いそうだ。「冠名+幸福(ハワイ語)」という馬名意味の通りに、幸運をたぐりよせたと言える。

 実は、過去に菊花賞に出走したゴールドシップ産駒は2020年のブラックホールと2021年のヴェローチェオロの2頭のみで、ブラックホールは単勝14番人気ながら掲示板内の5着に好走し、ヴェローチェオロは12番人気で6着と、父譲りの長距離適性を示した。マイネルラウレアも3000mの距離は初となるが、悪くない条件だろう。

 ゴールドシップ産駒の牡馬としてG1タイトル獲得を果たし、実績を積み、ゆくゆくは種牡馬入りして偉大な父系をつないでほしいところである。

GJ 編集部

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