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川田将雅「謎」の毎日王冠(G2)参戦の裏事情…前走1200mの大穴デュガに騎乗してまで東京参戦した狙いは

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川田将雅「謎」の毎日王冠(G2)参戦の裏事情…前走1200mの大穴デュガに騎乗してまで東京参戦した狙いはの画像1

 ソングラインVSシュネルマイスターという同世代マイル王の激突で注目を集めている今年の毎日王冠(G2)。

 他にも、今年になって本格化した感のあるジャスティンカフェ、3連勝でラジオNIKKEI賞(G3)を制した3歳馬エルトンバローズがここで古馬に挑戦状を叩きつけるなど、今年も充実したメンバーが集った印象だ。

 そんな中、一際異彩を放っているのが、デュガ(牡4歳、栗東・森秀行厩舎)だ。

 デュガといえば、武豊騎手と共にいきなりオープンのフェニックス賞でデビューするなど、初出走から話題を呼んだ馬。しかし、その後は1戦を除き1400m以下のスプリント路線で使われている。

 ところが、今回は1600mをすっ飛ばして1800mに参戦。一体、誰がこの挑戦を予想できただろうか。

 今や、天皇賞・秋(G1)よりも11月のマイルCS(G1)の前哨戦という印象が強い毎日王冠。今年もトップマイラーが集ったこともあって「前走1600m」の馬が4頭エントリーしている。だが、デュガの「前走1200m」はやはり異様と言わざるを得ない。

 ただ、指揮官は奇抜な発想で有名な森秀調教師。これだけなら「森秀厩舎だし、まあ……」で片付きそうなものだが、こともあろうか鞍上がリーディングジョッキーの川田将雅騎手となれば話は変わってくる。

川田将雅「謎」の毎日王冠(G2)参戦の裏事情…前走1200mの大穴デュガに騎乗してまで東京参戦した狙いはの画像2
川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 川田騎手といえば、騎乗馬を厳選することで高い勝率を誇っていることでも有名だ。その甲斐もあって、昨年は史上4人目となる最多勝利、最高勝率、最多賞金の騎手大賞を獲得。だが、その一方で騎乗数が少ない影響でMVJを戸崎圭太騎手に譲ってしまう一幕もあった。

 そんな川田騎手が、あえて東京に遠征してまでデュガに乗る。ちなみに本馬は前日段階で12頭中9番人気だが、仮に二桁人気になれば川田騎手がG2で二桁人気馬に騎乗するのは、昨年の京都大賞典(G2)以来ちょうど1年ぶりになる。果たして、勝算はあるのだろうか。

「正直、(デュガの毎日王冠挑戦には)驚きました。てっきり、同日に京都で開催される1200mのオパールS(L)に向けて調整しているのかと思いきや、東京に行くことになるとは……。

今回が初の1800mになりますが、陣営は『広い東京なら競馬がしやすくなるのでは』『調教と違って実戦では折り合えるので、1800mにも上手く対応してほしい』とまんざらでもない様子。過去にあまり例のない挑戦ですが、川田騎手を配してきたのですから楽しみですね」(競馬記者)

 ただ、その一方でもう1人の記者は川田騎手の毎日王冠参戦には、他に意図がありそうだという。

川田将雅騎手「謎」の毎日王冠(G2)参戦の裏事情…

「本当のお目当ては東京の第11レース(毎日王冠)ではなくて“第13レース”かも(笑)。

というのはこの日、東京の最終レース後に『第13回ジョッキーベイビーズ』が開催されるのですが、実はそこに川田騎手の息子さんの川田純煌(ぎんじ)くんが出走するんですよ。川田騎手からすれば子供の運動会のようなものですし、現地観戦したかったのかもしれませんね」(別の記者)

「本戦でも一番になって、ジョッキーベイビーズのチャンピオンとして名前を刻みたいです。父を超えられるように頑張りたいです」

 東海地区代表決定戦を見事勝ち抜いた際、父・将雅騎手顔負けの強気なコメントが飛び出した純煌くん。将来はJRAのジョッキーとして父に負けない活躍を見せてくれるかもしれない。

 好メンバーが揃った8日の毎日王冠だが、この日は“第13R”で未来のジョッキーたちにも注目したい。

GJ 編集部

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