【菊花賞】「絶好枠ゲット」に陣営も色気あり?川田将雅、C.ルメールに匹敵の絶好調男が狙う一発…大波乱の使者に期待したい「お宝」穴馬
19日、牡馬クラシック三冠の最終章となる菊花賞(G1)の枠順が確定した。今年の菊花賞は、リバティアイランドが下馬評通り圧勝した秋華賞(G1)と打って変わって混戦ムード。何が勝ってもおかしくない混戦模様のメンバー構成となっている。
発表された枠順は、上位人気が想定されるサトノグランツが6枠11番、ハーツコンチェルトが6枠12番、皐月賞馬ソールオリエンスが7枠14番、ファントムシーフが8枠15番、ドゥレッツァが8枠17番と外枠に入った。
スタミナを求められる長距離戦のため、道中でいかに距離のロスを最小限にとどめるかも重要。外々を回らないようにするためにも各騎手の腕が試されるところだ。
「絶好枠ゲット」に陣営も色気あり?
それだけに出来ることなら内枠を引きたい陣営も多かった中、願ってもない絶好枠の1枠2番に決まったウインオーディン(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)の陣営から喜びの声が聞こえた。
鹿戸厩舎の水出助手は、『中日スポーツ』の取材にて「いいんじゃないでしょうか」「壁をつくって壁をつくって、かからずに進んでいけば、しまいを生かす感じになると思います」と歓迎した。後方から末脚を活かしたいタイプだが、内に入れたのは好都合。脚を溜めに溜めてインを突くか直線だけ外に出して末脚にかける競馬になりそうだが、この枠なら鞍上の腹も決まりやすいはずだ。
何より強調してみたいのは、ウインオーディンの鞍上が三浦皇成騎手ということだ。
もちろん、三浦騎手がJRA・G1でいまだに勝利したことがないのは周知の事実。人によっては、だからこそ食指が動かないというケースもあるだろう。
しかし、それでも期待したくなるのは、10月に入っての絶好調ぶりだ。
先週末の開催を終えて34鞍に騎乗した同騎手だが、7勝、2着4回、3着1回。勝率20.6%、複勝率35.3%と驚異的な数字を叩き出していたのだ。当然ながらこの数字は、今年ここまでの月別成績で断然のトップ。2番目に好成績を収めた8月(7勝、勝率15.8%)を優に凌いでおり、2週を残した段階で今年最高の勝利数と並んでいる。
この数字の優秀さは他の騎手との比較でも目立つ。同時期の川田将雅騎手の勝率が25.9%、C.ルメール騎手の勝率が21.4%、横山武史騎手の勝率が23.5%であることも踏まえると、勝率20.6%はトップクラスのジョッキーたちと遜色ないほどだ。
下馬評でウインオーディンは超人気薄の評価だが、今の三浦騎手なら何かしら大仕事をやってくれそうな期待がある。
三浦騎手にとっては115度目のG1挑戦となる今年の菊花賞。堅いイメージもある菊花賞だが、2018年には10番人気のユーキャンスマイルが3着、2017年には10番人気クリンチャーが2着、13番人気ポポカテペトルが3着など、人気薄の馬が好走した年もあった。
ましてや今年の菊花賞は混戦模様。三浦騎手の騎乗次第では、馬券圏内に突入する可能性もゼロではない。馬券に絡んでくるようなら万馬券はほぼ確実。もしかしたら1着でゴール板を駆け抜けるなんてこともあるかもしれない?
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