【マイルCS】ソウルラッシュ×J.モレイラ「新コンビ」結成!「G1ウイナーにしたい」松山弘平まさかの乗り替わりも…国内外で期待高まるマジック
今秋の京成杯オータムH(G3)を勝利し、19日のマイルCS(G1)でも有力視されているソウルラッシュ(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)が、短期免許で来日中のJ.モレイラ騎手と新コンビを結成することが分かった。
同馬は前走の京成杯AHで、昨年のマイラーズC(G2)以来となる重賞2勝目。ハンデ59キロを背負いながらも、ゴール前で力強く差し切った。2着ウイングレイテストが次走でスワンS(G2)を制したのだから、中身も文句なしだったといっていい。
モレイラ騎手を新パートナーに迎えた理由について、ソウルラッシュを管理する池江調教師は『スポーツニッポン』に「香港で実績のあるジョッキー。まだ選出はされていないけど、次の香港国際競走(12月10日、シャティン)も見据えて、2走を考えています」と説明。登録のある香港マイル(G1)も見据えての鞍上交代となったようだ。
ソウルラッシュはこれまでG1に3度出走しているものの、4着が最高着順。ただ前走を見る限り、5歳秋を迎えていよいよ充実気に入った印象がある。今秋は“マジックマン”とのコンビで待望の初ビッグタイトルも十分期待できるだろう。
松山弘平騎手まさかの乗り替わりも…
その一方で、やや残念な乗り替わりとなってしまったのが松山弘平騎手だ。
昨年の富士S(G2)からソウルラッシュとコンビを組み始めた松山騎手。2着、3着、4着がそれぞれ1回あるなど、なかなか勝ち切れないレースが続いたが、5回目の騎乗となった前走の京成杯AHで念願の1着。「僕自身、乗せてもらってからなかなか勝つことができなくて、こうして今日結果を出せたことは凄く嬉しく思います」と、レース後には喜びを爆発させていた。
さらに後日、『中日スポーツ』に連載している『松山弘平コラム』では「G1ウイナーにしたいという気持ちは強いので、本番のマイルCSでいい結果を出せるよう頑張りたいです」と、ソウルラッシュと秋の大一番に懸ける意気込みまでつづっていた。
それだけに同馬から降りるという話は、本人にとっても寝耳に水だったかもしれない。
「前走で重賞を制しているコンビだけに、私も当然松山騎手が続投するものだと思っていましたが、この乗り替わりにはちょっと驚きました。
ただ、池江調教師は京成杯AHを勝った直後から『香港も視野に入れたい』と話すなど、早い段階から海外を見据えていた様子でした。その点、モレイラ騎手は、2014年/2015年から3シーズン連続で香港リーディングを獲得。ソウルラッシュが出走を目指している香港マイルも、14年にエイブルフレンドで制するなど実績抜群です。この抜擢には身元を引き受けているのが、池江調教師という背景もあります。
一方の松山騎手ですが、香港マイルとなると日本では同日に2歳女王決定戦の阪神ジュベナイルF(G1)がありますので、その兼ね合いもあって陣営が早めスイッチを決断したのかもしれませんね」(競馬誌ライター)
記者が話す通り、香港マイルが開催される12月10日には阪神JFの開催も予定されており、昨年も川田将雅騎手がリバティアイランドに騎乗するために香港遠征を断念している。
また、今回ソウルラッシュからは乗り替わりとなる松山騎手だが、マイルCSでは自身の手綱で今年7月の中京記念(G3)を制したセルバーグに騎乗することが想定されている。たとえ有力馬をスイッチになったとしても、他に騎乗馬がいるというあたりが、同騎手が売れっ子であることを物語っているだろう。
ソウルラッシュの新パートナーとなるモレイラ騎手は3日、JBCクラシックでG1初挑戦だったキングズソードを、テン乗りにもかかわらず4馬身差の圧勝に導く大仕事。ソウルラッシュでは果たしてどんなマジックを見せてくれるのか、大いに期待したい。
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