【デイリー杯2歳S(G2)展望】「ポテンシャル高い」川田将雅が高評価…昨年の「3歳マイル王」全弟が試金石の2戦目!

11日、京都競馬場では暮れの2歳マイルG1へ直結するデイリー杯2歳S(G2)が行われる。実際に過去5年でこのレースをステップに朝日杯フューチュリティS(G1)に出走した13頭のうち4頭が本番で馬券に絡んでいる。
今後の世代マイル路線を占う上でも重要となる一戦で主役を務めるのはダノンキラウェア(牡2歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。
父ロードカナロア、母レキシールーなので、全兄は昨年の3歳マイル王に輝いたダノンスコーピオンということになる。兄は新馬、萩S(L)と連勝し、3戦目の朝日杯FSでドウデュースの3着に健闘。2歳時からその非凡な才能を見せていた。
2歳下の本馬は、夏の新潟マイル戦で兄の主戦も務めた川田将雅騎手を背にデビュー。単勝オッズ1.2倍と圧倒的な支持を集めた。スタートを決め、道中は中団を追走したダノンキラウェア。幼さを見せる場面も見られたが新潟の長い直線をあっさりと突き抜けた。
レース後、川田騎手は「ポテンシャルの高い馬」と評価したうえで、「まだまだ幼く、時間が経って成長を伴えば楽しみ」とコメント。前走から約3か月半の間隔が空いたが、果たして課題を解消して臨むことができるか。
同馬を管理する中内田厩舎といえば、1年前にリバティアイランドを新潟のマイル戦でデビューさせ、三冠馬へ飛躍させるなど、関西でも屈指といえる新進気鋭のステーブル。特に2歳マイル重賞では無双の成績を残しており、本馬にも大きな期待が懸かる。果たしてデビュー2連勝を飾って、G1馬への階段を駆け上がることができるか。
中内田厩舎が関西を代表する新鋭厩舎なら、関東は木村哲也厩舎で異論はないだろう。世界No.1ホースのイクイノックスを筆頭にジオグリフやノッキングポイント、アヴェラーレ、チェルヴィニアなど次々と重賞勝ち馬を輩出している。
そんな木村厩舎があえて西下させるのは、エピファネイアを父に持つ有望株のカンティアーモ(牝2歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。
デビューは7月の新潟・芝1800m戦。スタートを決めて2番手を追走すると、直線で早め先頭に立ち、最後はミッキースターダムとの叩き合いを3/4馬身差で制した。
勝ち時計の1分46秒4は、後に青葉賞(G2)を勝つワンダフルタウンが3年前に記録した従来の2歳コースレコードを0秒1更新。手綱を取った川田騎手は「まだまだコントロールに難しさがある」と課題を挙げた中で勝ち切ったのは力のある証拠だろう。
ただし川田騎手は今回ダノンキラウェアに騎乗するため、本馬は乗り替わりを強いられる。現時点で鞍上は未定だが、果たして誰が手綱を取るのか。
ともにキャリア1戦のダノンキラウェアとカンティアーモに対して、すでに2戦しているアドバンテージを持つフルレゾン(牝2歳、栗東・池添学厩舎)にも要注目だ。
血統的には、父がオルフェーヴル、母は南関東で活躍したカイカヨソウなので、将来的にはダートが主戦場になる可能性もある。ただし、姉のカイカノキセキが函館2歳S(G3)で2着しているように、母系は仕上がり早。2歳戦なら芝で速い時計勝負になっても十分通用するだろう。
その証拠に、デビューから2戦は軽い芝で鋭い切れ味を披露。特に勝ち上がった前走の未勝利戦(阪神・芝1600m)は、4角ほぼ最後方から直線一気の競馬で8頭をごぼう抜きした。陣営も危惧する気性難さえ克服できればここも勝ち負けは必至。鞍上はM.デムーロ騎手から短期免許で1年ぶりに来日する剛腕R.ムーア騎手に替わる予定だ。
新潟2歳S(G3)からは2頭が参戦する見込みとなっている。
新潟マイルコースで2戦しているクリーンエア(牡2歳、美浦・上原博之厩舎)は、初戦で先行して押し切り勝ち。続く新潟2歳Sは中団からしぶとく脚を伸ばして、アスコリピチェーノの3着に健闘した。初の右回りと関西遠征に対応できれば、上位進出の可能性は十分ある。
新潟2歳Sで3番人気に推されるも7着に敗れたエンヤラヴフェイス(牡2歳、栗東・森田直行厩舎)も今回が初の右回り。中京での新馬戦は2番手からしぶとさを発揮したものの、前走はスタートで他馬と接触するアクシデントもあって、位置取りが後ろになってしまった。初戦のように先行策を取れれば面白い。
この他に、10月の中山・芝1200mで武豊騎手を背に好位から上がり最速の末脚で差し切ったジューンブレア(牝2歳、栗東・武英智厩舎)、阪神・芝1400mの新馬戦を逃げて3馬身差で快勝したメイショウサチダケ(牡2歳、栗東・鈴木孝志厩舎)などにもチャンスはある。
牡馬は朝日杯FS、牝馬は阪神ジュベナイルF(G1)へ向けて、ここで賞金を加算できるか。第二のアドマイヤマーズやセリフォスの誕生に期待したい。デイリー杯2歳Sは11日、京都競馬場で15時45分発走予定だ。
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