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アルゼンチン共和国杯(G2)「疑惑の判定」に物議!? JRAの公式HPでも判明困難…3着同着に「納得いかない」の声が続々…

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 5日に東京競馬場で行われたアルゼンチン共和国杯(G2)は、ゼッフィーロ(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)が1番人気に応えて快勝。タイトルホルダーとクビ差の接戦を演じた前走のオールカマー(G2)3着を糧に、待望の初重賞制覇を飾った。

「また日本で重賞を取ることができて、非常に嬉しいです」

 レース後の勝利騎手インタビューでそう語ったJ.モレイラ騎手の騎乗が冴えわたったレースだった。手応え良く最後の直線を迎えたゼッフィーロだったが、進路を失ってしまうアクシデント。世界的名手が「一瞬ちょっと焦った」と振り返るほどのピンチだったが、最後は馬群を縫うように集団から抜け出した。

 これには勝ち馬を管理する池江調教師も「ブラボーでした」とこの2日間で11勝と大暴れした鞍上を大絶賛。「以前、C.スミヨンさんも『3コーナーに入るまでには直線での攻防が分かってしまう』と言っていましたけど、モレイラさんもそうなんだと思います」(東スポ競馬より)と欧州を代表する名手を引き合いに出し、最大限の称賛を送っている。2着マイネルウィルトスの鞍上・横山武史騎手も「勝ち馬に上手く内をすくわれた」と相手を褒める他なかったようだ。

 一方、レース後に不本意な形で大きな注目を集めたのが3着争いだ。

「疑惑の判定」に物議!?

 ハンデ戦らしく、最後は2着マイネルウィルトスとチャックネイト、ヒートオンビートがタイム差なしという接戦だった。だが、クビ差抜け出した2着馬とは違い、チャックネイト、ヒートオンビートはほぼ横並びのままゴール。写真判定の結果は、3着同着だった。

 この判定に異を唱えたのは、レースを見守った一部の競馬ファンだ。映像を見た限りでは、わずかにヒートオンビートが体勢有利のようにも見えただけに、レース直後にはSNSなどで「ホントに同着!?」「14(ヒートオンビート)が前に見えたけど」といった感想が続々……。

 また、その後にJRAの公式ホームページで公開された3着の決勝写真でチャックネイトの鼻づらが見えにくかったこともあって、さらにヒートアップ。中には自らゴール前の画像をアップして異を唱える者なども出現し、“疑惑の判定”となってしまった。

「確かに、主観ではヒートオンビートが若干有利なようにも見えましたが、JRAが意図的に写真判定に何かをするといったことはないと思います(笑)。仮にハナ差でも同着でも、主催者側の“取り分”は変わりませんし、今回のケースで言えば、むしろ同着になった方が的中馬券の種類が増える分、払い戻しの人件費がかかるわけでJRAには何の得にもなりません」(競馬記者)

 だが、その一方で記者も「納得できない人の気持ちもわかる」という。というのも、同着の場合は払い戻しが当初の約半分になってしまい、どうしても“ガッカリ感”が拭えないからだ。

 無論、紙一重の接戦だけに「当たっただけ御の字」という考え方もあるが、今回のように一見どちらかが有利に見える場合は、土壇場で片方の馬に割り込まれたような気持ちになるのも無理はないだろう。

「今回の場合はチャックネイトが2番人気だったことに対して、一見有利に見えたヒートオンビートは4番人気。こうなってしまうと、3着ヒートオンビートの馬券しか持っていない人はもちろん、3着チャックネイト・ヒートオンビートのどちらの馬券も持っている人でも、結果的に損した気分になってしまいます。もし2頭の人気が逆、もしくはチャックネイトの方が体勢有利に見えていたら、ここまで言われていなかったかもしれませんね」(同)

 コンマ1秒を争い、わずか数センチで配当が大きく変わる競馬とは、今後も切っても切り離せない写真判定。無論、JRAの判定は尊重されるべきではあるものの、近年は野球のリプレイ検証やサッカーのVARの映像公開など、際どい判定をファンにも詳しく公開するサービスも増えてきた。

 競馬の写真判定も決勝写真1枚ではなく、多角的な写真や動画サービスを導入すべき時期が来ているのかもしれない。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

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