GJ > 競馬ニュース > J.モレイラVS横山武史で2日間「合計17勝」の大暴れ! 武豊、川田将雅、C.ルメールら不在で中堅ジョッキーたちにチャンス到来も…
NEW

J.モレイラVS横山武史で2日間「合計17勝」の大暴れ! 武豊、川田将雅、C.ルメールら不在で中堅ジョッキーたちにチャンス到来も…

【この記事のキーワード】, ,

J.モレイラVS横山武史で2日間「合計17勝」の大暴れ! 武豊、川田将雅、C.ルメールら不在で中堅ジョッキーたちにチャンス到来も…の画像1

「アイツさえいなければ……」

 競馬界は、常に競争に晒される弱肉強食の世界であり、2着馬は1着馬さえいなければ1着である。無論、特定の人や物を悪く思うのは決して褒められたことではないが、普段の仕事だけでなく、部活などスポーツの世界などに身を置いてきた人なら、誰もがそういった悔しい思いを経験したことがあるかもしれない。

 特に競馬の騎手は、昔から「馬7 騎手3」と言われる世界の住人だ。つまりトップジョッキーには、トップホースが集まり、その権威はより強固なものになる。ここ数年、トップ10の顔ぶれにここまで大きな変化がないのは、プロ野球の首位打者争いやJリーグの得点王争いにはない騎手独特の傾向と言えるだろう。

 騎手界における下剋上は本当に難しく、本人がいくら努力しても騎乗馬がついてこなければ、序列を覆すのは極めて困難だ。一度、「中堅」というレッテルを貼られてしまえば、そこから這い上がることが如何に難しいのかは、毎年のリーディング10位以下の顔ぶれを見れば明らかだろう。中堅の騎手には、中堅の馬しか回ってこないのだ。

 そんな中堅ジョッキーたちにとって、4日、5日の開催2日間は「10年に1度の大チャンス」と言っても過言ではなかった。

 毎年のリーディングを争うC.ルメール騎手(現在1位)と川田将雅騎手(2位)、この絶対的な2強に加えて昨年の関東リーディング戸崎圭太騎手(4位)、さらに三浦皇成騎手(20位)、池添謙一騎手(40位)といった有力どころが、米国のブリーダーズC参戦の影響で不在。

 これだけでも大きな好機と言えるかもしれないが、それに加えてレジェンド武豊騎手(8位)が馬に蹴られた影響で戦線離脱中。さらには3日のJBC開催で岩田望来騎手(6位)が落馬負傷……。気が付けば、現在のリーディングトップ10の内、半数の5名がいない状況となったからだ。普段、トップジョッキーたちに悔しい思いをさせられている中堅ジョッキーたちにとっては「またとない勝ち星量産のチャンス」と言えただろう。

中堅ジョッキーたちにチャンス到来も…

 だが、そんな中堅ジョッキーたちに立ちはだかったのは、やはりトップジョッキーだった。

 4日の京都開催ではリーディング5位の松山弘平騎手が貫録の3勝。他にも7位の坂井瑠星騎手が2勝、9位の鮫島克駿騎手が1勝、10位の西村淳也騎手が1勝と12レース中7レースをトップ10のジョッキーが独占と、普段とあまり代わり映えのない1日に終わってしまった。

 これだけでも少し残念な結果といえるが、メインのファンタジーS(G3)で酒井学騎手が15番人気のカルチャーデイで勝利するなど、東京開催に比べれば、まだ頑張ったといえるかもしれない。

 東京は4日から横山武史騎手とJ.モレイラ騎手が大暴れ。1Rから両者による勝ち星独占が続き、10Rになって北村宏司騎手が一矢報いたものの11、12Rも横山武騎手が連勝している。

 結局、横山武騎手が4勝でモレイラ騎手が6勝と、平地11レース中10レースの勝ち星を2人で独占。リーディング1位と2位が不在の中、3位の横山武騎手に加え、短期免許で来日中の香港のトップジョッキーが無双するという極めて順当な1日に終わってしまった。

 さらにこの流れは翌5日も変わらなかった。横山武騎手こそ2勝に終わったが、モレイラ騎手はメインのアルゼンチン共和国杯(G2)を含む1日5勝。2日間合計で11勝を上げる大爆発だった。

 この2日間はトップ10の1位、2位、4位、6位、8位が不在という、中堅ジョッキーにとっては絶好機だったが、改めてトップジョッキーの層の厚さを思い知らされる週末となった。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

J.モレイラVS横山武史で2日間「合計17勝」の大暴れ! 武豊、川田将雅、C.ルメールら不在で中堅ジョッキーたちにチャンス到来も…のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛