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【京都2歳S(G3)予想】京都に戻った今年も荒れる!実績の割に盲点の穴馬をピックアップ、話題のシンエンペラーは押さえまで

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 今回は翌年のクラシックを賑わす馬の好走が多い2歳馬の中距離重賞、京都2歳S(G3)を予想していく。

 先週の振り返り。まず東京スポーツ杯2歳S(G2)だが、「△」シュトラウスが勝利。3着に「▲」ファーヴェントが来たまでは良かったが、2着はノーマークのシュバルツクーゲル。芝2000mの新馬戦の内容がもうひとつという印象だったのと、先行馬ということもあって軽視したのだが、2番手からきっちり残ってしまった。

 そしてマイルCS(G1)は豪脚を繰り出した「◎」ナミュールが、後方から差し切る強い競馬を見せて勝ったまではよかったものの、2着ソウルラッシュ、3着ジャスティンカフェは揃ってノーマーク。ソウルラッシュは前走の京成杯オータムH(G3)からの臨戦で好走例がなかったので落とした。ジャスティンカフェは前走7着以下の好走が1例しかなかったので落としたが、こうなるとデータもアテにできないものだ。

 予想に戻ろう。

 まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくところだが、重賞に格上げされたのが2014年の話で、まだ9年の歴史しかない。したがって9年分27頭のデータとなる。また、20年から昨年までは阪神2000mでの開催だったが、傾向に差がないのでまとめて見ていく。

新馬戦、未勝利戦 各6頭
萩S(L、OP) 5頭
札幌2歳S、野路菊S(OP)、黄菊賞(1勝クラス)、紫菊賞(1勝クラス) 各2頭
リステッド 1頭
条件特別(1勝クラス) 1頭
となっている。このレースも新馬戦や未勝利戦を勝ち上がっての重賞挑戦組が好走傾向にある。重賞組よりはオープン戦や1勝クラスからの転戦馬に注目する方が良さそうだ。

 続いて人気順の成績を見ていく。

1番人気 2-2-1-4
2番人気 1-3-2-3
3番人気 3-1-1-4
4~6番人気 3-2-3-19
7~9番人気 0-1-1-24
10番人気以下 0-0-1-11

 となっている。

 上位人気はそれなりといったところだが、近5年に絞ると1番人気が2頭に対して、2番人気は4頭、3番人気は3頭と1番人気より善戦している。上位人気だけで決まったのは1度だけで、6番人気あたりまでの中穴が絡む傾向にあるが、3年の阪神開催期間は7番人気以下の人気薄が毎年絡んでいた。これを京都開催に戻った今年にどう見るかがポイントになるだろう。

 これを踏まえて「◎」は9番ホウオウプロサンゲとする。

 前走はアイビーS(L)。6頭立ての少頭数レースで6枠からハナに立ち、超スローの展開を味方に粘っていたが、外から勝ち馬に交わされて惜しい2着となった。

 半兄に19年のクラシックで上位を賑わせたヴェロックスがいる血統馬。セレクトセールにて4億5100万円で取引された高額馬でもあるが、兄と違って新馬戦やリステッドを落としているあたり、スケールではやや見劣りするか。

 ただ、逃げて上がり2位の33秒2をマークし、走破タイムもこの時期の2歳戦の1800mとしてはなかなか優秀なもの。逃げという選択肢も増えたことで、展開の幅が広がったとも言える。

 このレースは阪神開催では顕著だったが、京都開催でも前が残るケースが意外にある。高額馬は凡走しがちというイメージが強いが、この馬の場合は少なくとも馬券圏内ならば十分あり得ると見て、勝ち負けの可能性も含めて本命としたい。

「○」は7番ギャンブルルームを挙げたい。

 前走は札幌2歳S(G3)。超スローペースで逃げ馬が残っている中、並びかけるところまで追い上げたが、相手の脚色が衰えず。大きく引き離されての3着だった。

 馬場が良ければ、上がり33秒台の脚を使えることは新馬戦で証明されている上に、重賞でも展開や馬場が噛み合わなかったとは言え、3着に入ったのはポテンシャルの高さを物語っている。人気になるのは仕方ないが、押さえるべき1頭だろう。

「▲」は3番キープカルムを推す。

 前走は京都2000mの未勝利戦。直線で逃げた馬が前で残るも、後ろから上がり2位の脚で一気に交わし勝利を挙げた。注目したいのは、前走と初戦の走破タイム。前走は超スローで流れながらも2分1秒0とメンバー中で最速。新馬戦は2着になりながらも1分47秒8とこれもメンバー中最速。特に前走の勝ち時計はこのレースで十分通用するタイムであり、ポテンシャルの高さがうかがわれる。

 新馬、未勝利とキャリアは目立たず、血統面でも至って地味なだけに人気にもならないが、脚質的にもこのレースに向いており、このタイムなら勝ち負けもあるのではないだろうか。

「△」は6番パワーホールと5番シンエンペラーの2頭とする。

 パワーホールの前走は札幌2歳Sで、2番手から直線で「○」ギャンブルルームより前で逃げ馬を追撃したものの、4馬身差をつけられた2着に完敗した。

 デビューは7月札幌の新馬戦(1800m)で、4馬身差の逃げ切り勝ち。2戦目で逆に4馬身差をつけられる完敗を喫したが、それでも上がり2位の脚でしぶとく伸びており、逃げ・先行勢で考えるなら、他馬よりも能力は一枚上ではないか。

 シンエンペラーの前走は東京・1800mの新馬戦で、2番手から直線で一気に伸びて抜け出し、3馬身差をつける完勝を飾った。

 全兄が19年の仏ダービー(G1)や20年の凱旋門賞(仏G1)を制したソットサスという超良血。欧州血統だけに日本の馬場でどこまで、という論調もあったが、走ってみれば日本の馬場でも何ら問題なく良血馬らしい勝利を飾った。

 ここも無敗で制し、暮れのG1を勝つようなら、来年のクラシックの主役にでもなってくれそうな夢もある。今回は他馬のパフォーマンスに見劣るところも目につくので、押さえまでとしておく。

 ということで、今回は3番、5番、6番、7番、9番の5頭で3連複BOX10点勝負としたい。シンエンペラーがどこまで人気になるかが問題になってくるが、人気が割れるようであれば順当に来てもそれなりの配当が期待できるのではないか。

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