GJ > 競馬ニュース > 天才の息子・福永祐一  > 4ページ目
NEW

天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆

【この記事のキーワード】, ,

 ところが、好位の5番手につけたニホンピロムーテーは淀の坂のはるか手前、残り1500mほどとなったところからスパート。型破りな騎乗で一気に先頭に躍り出ると、そのまま押し切ってしまった。

「ニホンピロムーテーは1600mなら誰にも負けない。あそこで先頭に立てばゴールまで1600m。このペースなら逃げ切れると思った。あれで負けたら、乗り役をやめても良いぐらいの自信があった」

 レース後、福永洋一騎手はそう語った。その騎乗技術や天才が故の発想も然ることながら、祐一騎手に最も足りないと思えるのは「あれで負けたら、乗り役をやめても良い」といえるほど、自身の決断に責任をもって勝負に行ける器量ではないだろうか。

 福永祐一騎手もすでにエピファネイアで2013年の菊花賞を制しており、シュヴァルグランでの天皇賞・春や阪神大賞典での走りなど、長距離戦の騎乗は超一流の域に達している。「天才」と呼ばれた父とも差はないはずだ。

 しかし、その一方で数多くの実績の中で「福永祐一だから勝てた」と後々になってもファンに語られるようなレースが見当たらない。経験も技量もある天才の息子は、天才になれないのではなく、自ら天才になることを避けているような節があるようにも思える。それが残念でならない。

天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
  2. 皐月賞馬、ダービー馬不在の菊花賞を勝ったのは?
  3. 「庭先取引」の問題点を一変させたセレクトセール!億超え馬を落札する名物オーナーたちも登場…オープンでフェアな取引に多大な貢献【競馬クロニクル 第63回】
  4. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  5. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  6. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  7. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  8. 武豊、屈辱の「30年ぶり」G1未勝利……キタサンブラック”ロス”埋められず、吹き荒れたノーザン外国人旋風に沈黙
  9. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  10. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か