【有馬記念】G1馬9頭に「半信半疑」も期待の声多数?不意の来訪者も登録した今年… 「25年ぶり」の珍事もすでに確定

先週の阪神ジュベナイルF(G1)に続き、今週末には朝日杯フューチュリティS(G1)と、2歳チャンプ決定戦が真っ只中。年内の最終開催日となる28日に行われるホープフルS(G1)も控えているが、ファンの多くは有馬記念(G1)へと興味が移りつつある。
まるで追い切りのような勝ちっぷりで連勝を飾ったイクイノックスは、有馬記念の出走を望む声が多く出ていたものの、引退して種牡馬入りが決定済み。菊花賞(G1)を変幻自在のペース配分で鮮やかに制したドゥレッツァも年内は休養して回避。これらに加えて三冠牝馬リバティアイランドも出走していれば、とんでもないドリームレースとなったかもしれない。
それでも今年の登録馬は、G1馬9頭と豪華なメンバーが集まりそうだ。
これがラストランとなるタイトルホルダーにウインマリリンをはじめ、3歳クラシックを分け合った皐月賞馬ソールオリエンスにダービー馬タスティエーラ。主戦の武豊騎手を背に復活を期すドウデュースに凱旋門賞(仏G1)で4着に入ったスルーセブンシーズも参戦を予定している。
そしてイクイノックスの引退で騎乗馬が宙に浮いたC.ルメール騎手も、ジャパンC(G1)3着のスターズオンアースと再びコンビを結成することとなった。こうして出走を予定している各馬の顔触れを紹介しているだけでも、なかなかの見応えがあるレースを期待してよさそうだ。
また、今年のグランプリに“不意の来訪者”が2頭現れたことも話題を集めた。

当初、10日の香港ヴァーズ(G1)に出走を予定していたシャフリヤール(牡5、栗東・藤原英昭厩舎)だが、主催者側から「潜在的な健康上の問題がある」と指摘されたため、出走を見送って有馬記念に登録。陣営によると「馬の状態次第」ということだが、出走の可能性はゼロではなさそうである。
さらには、3日のチャンピオンズC(G1)で9番人気の低評価を覆して3着に好走したドゥラエレーデ(牡3、栗東・池添学厩舎)もグランプリに登録。中2週の過酷なローテーション、芝よりもダートで好走している馬の登録だけに、驚きを隠せないファンも多数出ていた様子。ただ中山コースは2歳時にホープフルSを14番人気で制した思い出の地だけに、こちらも出て来るようならノーマークには出来ないだろう。
※有馬記念に登録していたドゥラエレーデですが、回避して東京大賞典(G1)に向かうようです。
現時点では出否が半信半疑だが、ファンの多い2頭の参戦を歓迎する声も多数出ているだけに、もし出走してくれば面白い。
「25年ぶり」の珍事もすでに確定
そして、別の視点でも注目したいのは、JRAの平地G1レースにおける「東高西低」の傾向である。栗東の坂路が完成したのをきっかけに長らく「西高東低」の時代が続いているが、今年に関しては、8勝の関西馬を13勝の関東馬が上回っており、既に勝ち越しを決めている状況だ。
勿論、これはG1限定で集計した場合のみで、重賞レース全体では変わらず関西馬が圧倒している。イクイノックス、ソングライン、レモンポップらがそれぞれ2勝以上挙げていた点は考慮しつつも、これは1998年以来25年ぶりの珍事となった。
栗東よりも負荷を掛けられると噂される生まれ変わった美浦の坂路。その効果のほどは来年以降も注目だ。
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