JRA賞巡って“場外戦”勃発!? 春秋砂王レモンポップか、ドバイWC制覇ウシュバテソーロか
9日、2023年度JRA賞が決定!
いよいよ2024年の中央競馬が開幕。中山と京都で3日間開催が終わり、今週末からは小倉を加えた3場開催となる。
そして、その前の9日(火)に発表されるのが、2023年度JRA賞の競走馬部門各賞である。
年度代表馬はG1・4戦4勝で1年を締めくくったイクイノックスで異論はないだろう。最優秀4歳以上牡馬部門とともに満票での受賞が濃厚だ。
また、最優秀3歳牝馬も三冠馬のリバティアイランドでほぼ確定。これらの部門で2頭以外の馬に投票する理由を見つけるのは極めて困難なはずである。
一方で混戦となりそうなのは、最優秀3歳牡馬や最優秀ダートホースといった部門。特に投票資格を持つ記者を悩ませたのが、後者ではないだろうか。
歴史的接戦になりそうなダート王の行方
有力候補はレモンポップとウシュバテソーロの2頭。前者はフェブラリーS(G1)とチャンピオンズC(G1)を制し、史上4頭目の春秋ダート王に輝いた。一方の後者は、ドバイワールドC(G1)で世界を制圧。
一体、レモンポップとウシュバテソーロのどちらが選ばれるのか、注目しているファンも多いはずだ。
「昨年の両者の成績を改めて比較すると、ともに5戦4勝。レモンポップは春秋ダートG1以外に南部杯(G1)を勝っています。唯一の敗戦が、ドバイゴールデンシャヒーン(G1)での10着でした。
一方で、ウシュバテソーロは、ドバイWC以外に、川崎記念(G1)と東京大賞典(G1)を勝っており、獲得したG1タイトルはレモンポップと同じく3つ。唯一の敗戦は米ブリーダーズCクラシック(G1)での5着でした。
両者は得意とする距離が違うため直接対決がなかったことも、比較の難しさに拍車をかけていると思います」(競馬誌ライター)
JRA賞巡って“場外戦”勃発!?
そんなレモンポップとウシュバテソーロの“争い”を巡って、年初にある議論が勃発していたという。
それが、サンケイスポーツの板津雄志記者と、競馬ライターの平松さとしさんがX(旧Twitter)上で1月4日に交わしたものである。
詳細はXで展開された実際のやり取りをご覧いただきたいが、板津記者は「2つしかないJRAダートG1を両方制した」という理由で、レモンポップに投票したのだという。
しかし、その数時間後に板津記者のポストに返信する形で「日本のトップが敗れ続けたドバイの歴史を長年見ている者としては、先達に敬意を示す意味でも最優秀ダート馬はウシュバテソーロかな」と、平松氏が“参戦”。お互いに持論をぶつけ合ったが、当然の如く結論は出ず。議論は平行線をたどったようだ。
「お二人は普段から交友もあるようで、お互いの意見を否定することなくリスペクトしながらのやり取りでした。ただどちらも意見を曲げることはなく……。それだけ難解な二者択一ということでしょうね。最後は平松氏が『平松会でもやりましょう』と、飲みに行く約束をしていましたよ」(同)
戦ってきた舞台が違う2頭だけに究極の選択となった昨年度の最優秀ダートホース部門。一体、どちらに軍配が上がるのか。結果はまもなく発表される。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
「新しい経験ができた」川田将雅も認める好内容で無敗のクラシック候補が出現!「神騎乗」で日本ダービーを制した父の走りを彷彿
武豊「一段と嬉しく思います」区切りの大記録達成から5年3ヶ月…2024年初勝利は「縁オーナー」の記念日にも捧げるメモリアル白星
【愛知杯(G3)展望】上がり馬ミッキーゴージャスが川田将雅と重賞初制覇へ!若手“有望株”佐々木大輔&西村淳也にも要注目
【京成杯(G3)展望】エフフォーリア、ソールオリエンスに続く「横山武史の秘密兵器」が登場!? C.ルメール×三冠馬アパパネの仔バードウォッチャーら逸材集う
【日経新春杯(G2)展望】ダービー3着ハーツコンチェルト、神戸新聞杯勝ちサトノグランツ、菊花賞5着サヴォーナ…4歳馬が3強を形成!