
【愛知杯】「激走続き」エリザベス女王杯組の伏兵が激アツ!? 鞍上はシンザン記念でも波乱演出した穴馬の「鉄人」

新年の中央競馬開幕を告げた6日~8日の開催、最後の重賞は京都競馬場で行われたシンザン記念(G3)だ。勝利したのは3番人気のノーブルロジャー、2着は1番人気のエコロブルームと順当だったが、3着には単勝207.6倍、17番人気のウォーターリヒト(牡3歳、栗東・河内洋厩舎)が入り、3連単の払戻は21万馬券という波乱の決着だった。
同馬は未勝利脱出までに4戦を要し、いずれも距離は2000mだっただけに、1600mの初重賞では人気を落とすのも頷ける。しかし、掲示板の5着以内は確保してきた堅実さを見れば、もしかしたら今回の激走も見抜けたかもしれない。上がり3ハロンは最速の35秒2と目を引く内容でもあった。
あるいは、鞍上の幸英明騎手に期待を寄せたファンもいただろう。最近の幸騎手は、他の重賞レースでも穴馬を持ってくる姿が印象的だった。
昨年11月のデイリー杯2歳S(G2)ではエンヤラヴフェイス、京都2歳S(G3)ではプレリュードシチー、12月の中日新聞杯(G3)ではハヤヤッコ。いずれも人気薄ながら、幸騎手の手綱で2着に好走している。
重賞ではないが6日の万葉S(OP)でも、アイドル馬メロディーレーンを3着に持ってきた。2021年の古都S(3勝クラス)の後、馬券圏内から遠ざかっていた同馬の実力を引き出してみせた。
そんな幸騎手は、13日の愛知杯(G3)ではローゼライト(牝6歳、栗東・清水久詞厩舎)に騎乗予定。現在『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズでは6番人気。中穴と言える同馬だが、騎手買いで狙ってみるのも面白いだろう。
愛知杯(G3)伏兵の買える要素は?
まず前走を見ると、ローゼライトは昨年のエリザベス女王杯(G1)に出走して12着。着順こそ悪いが、1着のブレイディヴェーグとは0秒7差と大きく離されておらず、着順ほど惨敗していた訳ではないという見方も可能だ。
実際に昨年の「エリ女組」で着順が振るわなかった馬も、その後のレースで好走が目立っている。同レース8着のイズジョーノキセキは、次走チャレンジC(G3)で3着。10着のククナは、6日の中山金杯(G3)で2着に好走した。ローゼライトもこれに続きたいところである。
また、今年の愛知杯は中京ではなく、小倉競馬場で行われるのも追い風になるか。幸騎手にとって小倉は、昨年20勝を挙げて「年間リーディング」を獲得した得意の舞台。馬の方に小倉実績はないが、最後に出走したのは2021年のこと。成長した今なら、頼れる鞍上と一発があってもおかしくない。
縁起の良いことに、愛知杯前日の1月12日に誕生日を迎える幸騎手は、48歳の年男だ。その騎乗回数の多さから「鉄人」と呼ばれ、未だ若手に負けない鞍数をこなすベテランは、今後も名前を見かけたらマークしておきたい。
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