武豊の「クラシック候補」や重賞級の有望株も登場! 京成杯(G3)にも不気味な1頭がエントリー…億超え馬も控える注目オーナーに大ブレイクの予感
8日に行われたシンザン記念(G3)。勝ったノーブルロジャーには0秒2差で及ばなかったが、好位から直線でしっかりと脚を伸ばして2着に入り、賞金加算を成功させたのがエコロブルーム(牡3歳、美浦・加藤征弘厩舎)だ。
過去の勝ち馬に三冠牝馬アーモンドアイやジェンティルドンナも名を連ねるこの出世レース。惜しくも1番人気に応えることはできなかったが、騎乗したC.ルメール騎手の評価は上々だ。レース後に「右回りが初めてで、最初のコーナーでは馬がびっくりしていた」「馬場が緩く、そうした馬場はあまり良くなさそう」と振り返っていたことを思えば、次走での勝ち負けを十分に期待できる走りだったのではないか。
そういった逆境を跳ね返し、しっかりと連対を確保しただけに、ルメール騎手が「能力はあると思います」とコメントしたのも頷ける。血統的にも2021年のきさらぎ賞(G3)を勝ったラーゴムの半弟だけに、順調なら今春の重賞戦線で面白い存在になるだろう。
また、エコロブルームと同じ「エコロ」の冠名を持つ期待馬といえば、エコロヴァルツ(牡3歳、栗東・牧浦充徳厩舎)も今春の牡馬クラシック路線で注目の1頭である。
同馬は前走、武豊騎手とのコンビで昨年暮れの朝日杯フューチュリティS(G1)に出走。最後の直線で大外から追い込み届かず2着だったが、約4ヶ月の休み明け、初のマイル戦だったことを考えると、負けてなお強しといった内容だった。
もともと新馬戦で後に萩S(L)を制するルシフェルに快勝しており、2戦目のコスモス賞(OP)も6馬身差で大楽勝。父が同じブラックタイドということもあってか、一部のファンからは「第二のキタサンブラック」とも囁かれているクラシック候補だ。
そんなエコロヴァルツの今年初戦は、引き続き武豊騎手とのコンビで来月の共同通信杯(G3)を予定しているとのこと。近年の本レースを制覇したエフフォーリアや2着になったジオグリフが皐月賞(G1)を制しており、結果次第では春二冠の最有力候補となってもおかしくない。
京成杯(G3)にもエコロ軍団の不気味な1頭がエントリー
上記2頭の重賞戦線での活躍もあり、ここにきて一気に注目度を増してきている「エコロ軍団」だが、14日に行われる京成杯(G3)にもエコロマーズ(牡3歳、栗東・牧浦充徳厩舎)がエントリーした。
ここ2戦はマイル戦で連敗が続いており、当日は伏兵評価が予想される。ただ3走前の新馬戦は芝1800mで完勝しているため、今回は距離延長がプラスに働くことも大いに考えられる。そして何より冠名エコロがいま勢いに乗っているだけに、不気味な1頭としてレース当日を迎えることとなりそうだ。
「エコロ軍団のオーナーである原村正紀氏は、天然ジェルソープ『マリンピュアクリスタル』の販売などを手掛ける『株式会社エコロ・インターナショナル』の代表取締役社長。馬主としては2017年にJRAデビューした比較的新興のオーナーですが、ここのところ毎年のようにセレクトセールに参加して高額馬を購入していますね。
所有馬のエコロデュエルが昨年11月の京都ジャンプS(G3)を優勝し、馬主として初のJRA重賞制覇。今年の3歳世代は期待馬が複数スタンバイするなど、これからますますの活躍が期待される注目オーナーの1人です」(競馬誌ライター)
実際に原村オーナーは2022年のセレクトセールにおいて、オールドタイムワルツの2022(牝・父エピファネイア)を税込み約1.6億円という高値で購入。「このあとは頂点を目指して頑張って欲しいと思います」と、落札後には同馬に対する期待を語っていた。
同馬はエコログランと名付けられ、早ければ今夏にもデビューする予定だ。昨年のエコロヴァルツと同じように、エコログランも今年の暮れには2歳G1で有力候補となっているかもしれない。
これからの競馬界で大ブレイクも予感させる、原村オーナー率いるエコロ軍団。まずは今週末の京成杯に出走予定であるエコロマーズの走りに注目してみたい。
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