横山武史「エフフォーリアタッグ」で海外挑戦も決定!「中央ダート重賞初V」から頂点へ…フェブラリーS(G1)でも主役候補 がスタンバイ
上半期のダート王者を争うフェブラリーS(G1)だが、近年はその地位が危ぶまれている。その理由は他でもなく、2020年に創設されたサウジC(G1)の存在が大きい。
今年はフェブラリーSが2月18日、サウジCは同月24日と、例によって開催時期が近い2つのダートG1。注目度が高いのは、やはり高額賞金が用意されるサウジCの方だ。ここに「ダート2強」と目されるレモンポップとウシュバテソーロが参戦に名乗りを上げ、2頭の初対決も注目を集めている。
劣勢に立たされているフェブラリーSだが、G1レースとしての威厳もなんとか守りたいところ。今年はこの舞台に早くから照準を定めたドライスタウト(牡5歳、栗東・牧浦充徳厩舎)が、本命候補の1頭として盛り上げてくれそうだ。
昨年11月の武蔵野S(G3)を制した後、陣営は早くも翌年のフェブラリーSを大目標として、28日の根岸S(G3)をステップに出走を予定している。昨年のレモンポップと同じローテーションで昨年4着のリベンジを目論む。
鞍上を務めるのは、武蔵野Sでテン乗りながら勝利に導いた横山武史騎手。昨年は関東リーディング1位に輝いた東のエースだが、実は中央のダート重賞を勝ったのは、意外にもこれが初だった。有力なパートナーを手に入れた今年はダート路線でも期待したい。
17日、栗東の追い切りに駆け付けた横山武騎手は、ドライスタウトについて「重戦車のような安定感がありますね」と好感触。フェブラリーS制覇に向けて、順調に調整が進められているようだ。
「エフフォーリアタッグ」で海外挑戦も決定
また、サウジCデーに開催されるサウジダービー(G3)ではセットアップ(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)にも騎乗が決定。横山武騎手にとっては2022年8月のシャーガーC以来、2度目の海外遠征となる。
同馬とはデビュー以来4戦でコンビを組み、新馬戦では後にホープフルS(G1)を勝つレガレイラの2着と善戦、その後は札幌2歳S(G3)を勝利した。サウジダービーが初のダートだが、管理する鹿戸師は、同馬の母スリーアローが中央ダートで3勝を挙げたことから適性に期待している。
エフフォーリアに代表される「鹿戸厩舎×横山武史」のタッグで迎える大舞台。同レースには、全日本2歳優駿(G1)で7馬身差勝利のフォーエバーヤングを筆頭に、ダート経験を積んだ強敵がエントリーしている。ここを勝てれば、その先のドバイや米G1などにも夢が広がるだろう。
フェブラリーSからサウジダービーと2週連続、国内外で有力馬を任された横山武騎手。今年はダートでもさらなる飛躍を果たすか、その足掛かりとなる2戦に注目したい。
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