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イクイノックス世代「遅れてきた超大物」が待望の復帰! 7馬身差の大楽勝にC.ルメールも好感触…潜在能力の高さはドウデュース級?

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イクイノックス 撮影:Ruriko.I

 23日に発表されたロンジン・ワールドベストレースホースランキング。IFHA(国際競馬統括機関連盟)が世界の主要G1レースと出走馬のレーティングを発表し、世界1位が決した。

 周知の通り、昨年のベストレースにはジャパンC(G1)が選出され、史上初めて日本のレースが選ばれる快挙。同レースを制したイクイノックスは、日本馬史上最高レーティングの135ポンドを獲得し、名実ともに世界1位に輝いた。

 これを記念して、2月3日の東京11Rは「ジャパンカップ 2023年ロンジンワールドベストレース受賞記念(3勝クラス)」に。例年は早春Sの名で行われるが、ジャパンCと同じ芝2400m戦ということもあってか、記念レースに変更された。

ジャパンCと同じ東京芝2400mに噂の超大物が出走予定

 そんな舞台で待望の復帰戦を迎えるのが、世界最強馬と同世代のダノンギャラクシー(牡5歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。本馬は2019年のセレクトセールにて、オーナーのダノックスが3億1320万円で落札した高額馬である。

 既に引退したイクイノックスに対し、こちらは現時点でまだキャリア4戦。3歳時は日本ダービー(G1)を目標に青葉賞(G2)へ向かったが、熱発のため出走取消。その後はダービー前日の条件戦で勝利を挙げたが、脚部不安のため長期休養に入ってしまった。

 体質的な弱さは懸念材料だが、その実力は確か。デビュー戦こそスローペースの展開を出遅れた結果、前残りを許して2着に敗れたものの、その後は3戦して負け知らず。楽勝した前走で騎乗したC.ルメール騎手が「長い距離で良い馬ですね。時計も速かったです」と評し、スタミナとスピードに太鼓判を押している。

 ダノンギャラクシーの潜在能力の高さを証明したのは、なんといっても昨年の天皇賞・秋(G1)同日に行われた本栖湖特別(2勝クラス・芝2400m)でのパフォーマンスだ。

 逃げた馬が1000m通過59秒9で飛ばす展開を2番手で楽に追走する。最後の直線を迎え、残り400m過ぎに持ったままで先頭に並び掛けると、後は突き放す一方の独走。勝利を確信したゴール前は、ルメール騎手が流すような感じで2着馬を7馬身も置き去りにしてしまった。

 これだけでも十分に強さが伝わる走りなのだが、特筆すべきは2分22秒8(良)の勝ちタイムだろう。これは、イクイノックスが圧勝した昨年のジャパンCで4着に敗れたドウデュースの走破時計2分22秒7と0秒1差というもの。同じ東京でも開催時期が異なるため、あくまで仮定の話に過ぎないが、2分23秒1で5着に入ったタイトルホルダーには先着していた計算だ。

 次走の有馬記念(G1)でドウデュースが優勝し、タイトルホルダーが3着に好走したことを考えると、まだキャリアも浅く伸びしろのありそうなダノンギャラクシーにも、G1級の期待をしたくなる。

 また、ルメール騎手×国枝厩舎のコンビといえば、ジャパンCを2勝したアーモンドアイでもお馴染みだ。種牡馬入りしたイクイノックスの花嫁候補として有力視されている名牝を育てたタッグの秘密兵器といえそうな逸材ではないだろうか。

 年も明けて重賞で存在感を発揮しつつある4歳世代だが、現5歳は近年稀に見るハイレベル世代と評されている。ドウデュースやスターズオンアースなど、トップクラスの馬たちがリードすると思われる今年だが、遅れてきた超大物候補ダノンギャラクシーもこれに加わるようなら、さらに盛り上がるはず。

 まずは、断然人気が予想される復帰戦の舞台で、再び夢が膨らむようなパフォーマンスを見せられるだろうか。

GJ 編集部

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