真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2024.02.29 17:00

好きな競馬小説「優駿」の話 ~ネクラ女医の競馬日記No.14~
文・マンガ=さかた
好きな競馬小説はありますか?
古内一絵の「風の向こうへ駆け抜けろ」、馳星周の「ロスト・イン・ザ・ターフ」など名作はいくつもありますが、個人的には宮本輝の「優駿」が、最も記憶に残っています。
「優駿」は、第1回JRA賞馬事文化賞を受賞した作品です。作者は執筆に先立ち社台ファームに取材をしたそうで、作中には創業者・吉田善哉をモデルにした大牧場主も登場します。また、取材の過程で実際に馬主となったことで、みずから馬産業に深く関わっていきました。そのためか、他と一線を画したリアルな描写が楽しめます。
ただ、現実のディティールに忠実でいながらも、エンタメとしてしっかり成立しているのが「優駿」の凄いところです。競馬を取り巻く恋愛、親子愛、策謀、そして生と死。極めてリアルな競馬描写と様々なフィクション的ドラマが無理なく噛み合った傑作なのです。ぜひ、読んでみてください。(ちなみに、映画化もされています。)
PICK UP
Ranking
5:30更新元JRA藤田伸二氏「置いてきぼり」大塚騎手に同情……木村哲也調教師のパワハラ問題に「本人はあまりピンと来てない」
JRA痛ましい栗東火災事故から1年、5頭が犠牲になった村山明厩舎から希望の光。 “弔い星”を届けたアノ馬がオープン連勝!
JRA三浦皇成を落馬に巻き込んでしまった「あの新人騎手」がまさかの選択!? 順調に回復見せるも復帰には難題多く……
- 武豊「爆弾発言」にインタビュアーもタジタジ、今村聖奈ら「6人騎乗停止」で蒸し返されたアンラッキーな被害者
- 武豊を潰した新人騎手「暴走」に物議!? 連続斜行でレースぶち壊し……未だデビューから1人だけ勝てない「焦り」か
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- ヤマニンウルス、オーサムリザルトに新たなライバル登場か…元クラシック候補が路線変更ズバリ、M.デムーロ「強かった。乗っていただけ」
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛