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【中山牝馬S(G3)展望】昨年はスルーセブンシーズがここから飛躍! 「今年のC.ルメール」は国枝栄厩舎×ゴドルフィンの遅れてきた好素材

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 9日、中山競馬場では牝馬限定のハンデ戦、中山牝馬S(G3)が行われる。昨年はスルーセブンシーズがここをステップに、宝塚記念(G1)2着、凱旋門賞(G1)4着と飛躍を遂げた。今年もこのレースから活躍馬は誕生するか。

 昨年12月のターコイズS(G3)で重賞初制覇を果たしたゴドルフィンの所有馬フィアスプライド(牝6歳、美浦・国枝栄厩舎)が重賞2連勝を目指す。

 1番人気に応えたその前走は、54kgの斤量にも恵まれた部分があった。さらにC.ルメール騎手を確保できたこと、スタートを決めて好位でうまく流れに乗れたことも大きかった。

 管理する国枝師は前走のレース後、「ここに来て、馬が充実してきています」と言及したように年が明けて6歳を迎えたが、今がまさに充実期。「様子を見ながらですが、来年(2024年)はヴィクトリアマイル(G1)が目標になる」ともコメントしており、ここはあくまで通過点になりそうだ。

 今回は休み明けにはなるが、2年前のターコイズSでも3着するなど、古馬になってからの中山成績は3戦2勝、3着1回というコース巧者。斤量も背負うことになるが、重賞連勝を飾って春の大一番に向かいたい。鞍上は引き続きルメール騎手が務める予定。“牝馬の国枝厩舎”の本領発揮となるかに注目だ。

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ククナ 撮影:Ruriko.I

 フィアスプライドと同世代のククナ(牝6歳、美浦・栗田徹厩舎)は、前走の中山金杯(G3)で牡馬相手に2着に粘走するなど、衰える気配は微塵もない。ただ、クラブの規約により今回が現役最後のレースとなる。

 2歳時のアルテミスS(G3)で2着、3歳時のクイーンC(G3)で3着など、早くから活躍していたククナ。桜花賞(G1)とオークス(G1)では掲示板を外したが、昨年2月に再オープン入りを果たすと、7月の七夕賞(G3)でセイウンハーデスの2着に好走。重賞制覇にあと一歩のところまで来ている。

 過去には09年のキストゥヘヴン、07年のマイネサマンサなどが中山牝馬Sで有終の美を飾り、繁殖入りしている。ククナもそんな先輩たちに続くことができるか。


 フィアスプライドとククナの1歳下、コスタボニータ(牝5歳、栗東・杉山佳明厩舎)も晩成タイプといえるだろう。

 3歳春に4戦目で初勝利を挙げると、3連勝で3勝クラスに昇級。4歳となった昨年2月に昇級3戦目で勝利を挙げ、晴れてオープン入りを果たした。

 重賞初挑戦となった昨年の阪神牝馬S(G2)で9番人気ながら3着に好走すると、クイーンS(G3)で3着、今年初戦の愛知杯(G3)でも3着と、牝馬限定戦で上位に絡む活躍を見せている。

 かつてマイル戦を主戦場にしていた頃は一瞬の切れる脚を持ち味としていたが、1800m以上の中距離を使われ始めてからは長くいい脚を使えるようになってきた。小回りの中山なら、3コーナー過ぎから早めに動いていければ勝機も十分ありそうだ。充実の春に向けて、まずはしっかりと賞金を加算しておきたい。


 タガノパッション(牝6歳、栗東・武幸四郎厩舎)も6歳のベテラン。21年5月のスイートピーS(L)を最後に勝利はないものの、オークスで4着しているように“ソダシ世代”の牝馬の中で素質は高いものを持っている。

 3勝クラスで惜敗続きだったが今年の初戦となった前走・愛知杯で2着に食い込み賞金加算に成功。待望のオープン入りを果たした。

 8番人気で穴をあけたその前走は53kgの軽ハンデも味方につけた。今回も実績上位馬に比べれば斤量には恵まれるはずで、2年10か月ぶりの勝利を挙げても何ら不思議ではないだろう。


 2年前の当レース覇者で、昨年もスルーセブンシーズの5着に健闘したクリノプレミアム(牝7歳、美浦・伊藤伸一厩舎)も元気いっぱいだ。

 実際に2走前の中山金杯ではククナより1.5kg重い55.5kgを背負って同馬と0秒3差。牝馬限定戦なら見限れない存在である。


 この他には、2走前のターコイズSでフィアスプライドの2着に入ったフィールシンパシー(牝5歳、美浦・小島茂之厩舎)、1勝馬だが重賞で2度の2着があるヒップホップソウル(牝4歳、美浦・木村哲也厩舎)、前走の京都記念(G2)で5着に入り復調の兆しを見せたラヴェル(牝4歳、栗東・矢作芳人厩舎)なども勝機をうかがう。

 4歳から7歳まで幅広い世代の牝馬が顔を合わせる今年の中山牝馬S。古豪が意地を見せるのか、それとも若い世代が年長馬を撃破するのか。混戦模様の一戦は、9日の15時45分に発走を迎える。

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