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【金鯱賞(G2)展望】“低レベル疑惑”4歳牡馬最後の砦? 天皇賞・春(G1)へ向けてドゥレッツァがいよいよ始動!

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ドゥレッツァ 撮影:Ruriko.I

菊花賞馬ドゥレッツァがいよいよ始動!

 10日、日曜中京メインは金鯱賞(G2)が行われる。芝2000mの一戦とあって、3週間後の大阪杯(G1)や6月の宝塚記念(G1)につながるレースの印象もあるが、今年はここをステップに天皇賞・春(G1)を狙う大本命馬が出走を予定している。

 それが昨年の菊花賞(G1)を制したドゥレッツァ(牡4歳、美浦・尾関知人厩舎)だ。

 昨年の皐月賞馬ソールオリエンスが先月の中山記念(G2)で4着に敗れるなど、芝の中長距離路線で不振が続く現4歳世代の牡馬。ダービー馬タスティエーラは今年まだ出走がないが、もう1頭のクラシックホースがここで今年初戦を迎える。

 5連勝で昨秋の菊花賞を制したドゥレッツァ。1勝クラスを脱したのが皐月賞(G1)の2週間前、古馬相手の2勝クラスを勝利したのが日本ダービー(G1)の翌週だった。

 夏の新潟で3勝クラスを突破し、4連勝で菊花賞に挑んだが、春のクラシック組が上位人気に推される中、重賞初出走の本馬は大外17番枠に収まったこともあって4番人気に甘んじた。

 しかし、鞍上のC.ルメール騎手がテンから飛ばしてハナを奪うと、内ラチ沿いに潜り込む技ありの戦法を披露。道中ではいったん3番手に下がったが、マイペースを保って脚を溜めると、余力十分で直線へ。最後は後続との差を広げてゴールした。

 ドゥレッツァはテンに脚を使ったにもかかわらず、上がり3ハロン34秒6はメンバー最速。2着タスティエーラには3馬身半の差をつける文句なしの内容でクラシック最後の一冠を手中に収めた。

 それまでタスティエーラとソールオリエンスの2強と呼ばれた世代牡馬の勢力図は菊花賞で一変。現時点ではクラシックを分け合った3強とも呼ばれているが、金鯱賞の結果次第ではドゥレッツァの1強と呼ばれることになるかもしれない。

 5か月ぶりの実戦で、距離が一気に1000m短くなるが、春の大目標に据える天皇賞に向けてどんな走りを見せてくれるか。その始動戦に注目が集まる。

 

プログノーシスも連覇に向けて虎視眈々

 たとえ菊花賞馬が相手でも、この距離ならプログノーシス(牡6歳、栗東・中内田充正厩舎)も易々と負けるわけにはいかない。

 デビューした3歳春から将来性を感じさせる走りを見せていた同馬は、間隔を空けながら使われたこともあって、重賞初制覇は5歳となった昨年の当レースだった。

 続くクイーンエリザベス2世C(G1)では、香港の最強馬ロマンチックウォリアーを相手に2着と大健闘。ドバイオナーやマネーキャッチャーには先着し、G1級の能力を示した。

 その後は一息入れて臨んだ札幌記念(G2)で4馬身差の圧勝劇を見せ、秋の主役候補に名乗りを上げると、天皇賞・秋(G1)でイクイノックス、ジャスティンパレスに次ぐ3着に好走。12月に2度目の海外遠征で香港C(G1)に挑戦したが、自己ワースト着順の5着に敗れた。

 ただ、その一戦は着順こそ落としたものの、勝ったロマンチックウォリアーとのタイム差は春の0秒31差から0秒15差に縮めていた。明けて6歳を迎えたが、まだキャリア12戦と使い込まれておらず、昨年以上の活躍も期待できそうだ。

 川田将雅騎手とのコンビでG1制覇を遂げるためにも、まずは金鯱賞で連覇を遂げておきたいところだろう。


 ヤマニンサルバム(牡5歳、栗東・中村直也厩舎)は、昨年の当レースで重賞に初出走。4番人気に支持されるも7着と期待を下回った。

 その後はローカルG3でも掲示板を外すなど苦戦が続いたが、昨秋のオクトーバーS(L)を逃げ切ってオープン特別初勝利。さらに中日新聞杯(G3)では好位からの競馬で快勝し、本格化の兆しを見せている。

 前走の勝利で中京コースでの成績を6戦5勝としたヤマニンサルバム。近2走を含めて3戦2勝とコンビ相性のいい三浦皇成騎手を背に連勝を3に伸ばせるか。

 

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ノッキングポイント 撮影:Ruriko.I

 ノッキングポイント(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)も、昨年のダービーで5着するなど、4歳世代で上位の実力を発揮してきた。

 昨夏の新潟記念(G3)では古馬を蹴散らして重賞初勝利。その後は菊花賞に直行した。しかし、同馬には距離も長すぎたか15着に大敗。2000mに戻って改めて真価が問われそうだ。

 

2年2か月のブランクを経て古豪がついに復活

 ここまで名前が挙がった4頭はいずれも昨秋以来の休み明けとなるが、ヨーホーレイク(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)はなんと実に2年2か月のブランクを経て出走を予定している。

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ヨーホーレイク 撮影:Ruriko.I

 もともとホープフルS(G1)3着、皐月賞5着など早くから活躍していたヨーホーレイク。4歳初戦の日経新春杯(G2)で重賞初制覇を飾り、G1での飛躍も期待されていた。

 しかし、その後はほぼ音沙汰なく長期休養に入っていた。同世代のシャフリヤールやエフフォーリアと相まみえた6歳馬が久々のレースでどんな走りを見せてくれるか。


 この他には、重賞2勝の古豪で、前走・中日新聞杯は13番人気ながら2着に入ったハヤヤッコ(牡8歳、美浦・国枝栄厩舎)、昨年の毎日杯(G3)でノッキングポイントに勝利しているシーズンリッチ(牡4歳、美浦・久保田貴士厩舎)、昇級初戦の前走・京都記念(G2)で6着とまずまずの走りを見せたブレイヴロッカー(牡4歳、栗東・本田優厩舎)などが出走を予定している。

 今年の金鯱賞は世代間のレベルを測る意味でも重要な一戦となるかもしれない。発走は10日の15時25分を予定している。

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