ヴァーミリアン|’08 フェブラリーSを制した砂の王は、ノーザンホースパークで様々な仕事をこなすスーパーホースに!

 かつて観衆を沸かせた名馬の“今”を紹介!

 走り終えた今も、観衆を魅了したあの日の輝きは、決して色褪せない。

 全国で暮らす、名馬の個性と“今”を集める『ウチの子はあの名馬!個性にLOVE❤︎ 引退馬コレクション』をお届けします!

 今回のコレクションは、2007~2009年のJBCクラシック(G1)や、2007年のジャパンカップダート(G1)、2008年のフェブラリーS(G1)などを制した、ヴァーミリアン!

 現在は、北海道苫小牧市にあるノーザンホースパークで暮らしているとのこと。

 そのお世話をしている山内さんにマル秘情報をたくさん聞いちゃいました!

山内 竣太郎さん
(ノーザンホースパーク 乗馬運営課)

ウマ歴:4年
出身地:北海道札幌市
趣味:ゴルフ
休日の過ごし方:音楽制作

 

ヴァーミリアン

ニックネーム|ヴァーミ
生年月日|2002年4月10日
生産者|ノーザンファーム
馬主|サンデーレーシング
戦績|34戦15勝(2着5回,3着1回)
獲得賞金|3億8,685万円(中央)、7億4,600万円(地方)
主な勝鞍|2007,2010年 川崎記念(G1)、2007~2009年 JBCクラシック(G1)、2007年 ジャパンカップダート(G1)、2007年 東京大賞典(G1)、2008年 フェブラリーS(G1)、2009年 帝王賞(G1)
父|エルコンドルパサー
母|スカーレットレディ
母父|サンデーサイレンス
ここにきた日|2017年12月11日

 ヴァーミリアンは、2004年10月の2歳新馬でデビューすると、上がり33.8のタイムを叩き出して新馬勝ち。

 次走の萩S(OP)、次々走の京都2歳S(OP)は、いずれも2着と惜敗しますが、4戦目で迎えたラジオたんぱ杯2歳S(G3)は、同一オーナーでもある1番人気1.7倍のローゼンクロイツを下して初重賞制覇を果たしました。

 年が明けてからは4戦続けて芝の重賞レースを走るものの結果が出ず、10月よりダート路線に舵を切ったヴァーミリアンは、エニフS(OP)と浦和記念(G2)を連勝。
2006年3月にはダイオライト記念(G2)、同年末には前年大雪により出走が叶わなかった名古屋グランプリ(G2)も優勝し、年が変わって2007年1月には川崎記念(G1)に出走。

 ここでは、前年の川崎記念を含むG1クラス3勝を挙げたアジュディミツオーとの地方vs中央一騎打ちの構図となりますが、ヴァーミリアンは4コーナーでアジュディミツオーを交わして先頭に立つと、そのまま6馬身突き放してG1初勝利を飾りました。
好調の波に乗る同馬は、次走海外遠征でドバイワールドカップ(G1)にも出走しますが、ここでは4着に敗れ、残る春競馬は休養に充てることに。

 そして同年10月の復帰初戦、大井競馬場で行われたJBCクラシック(G1)に出走すると、直線先に抜け出しを図ったフリオーソを、内から鋭く脚を伸ばして交わし、最後は4馬身差をつけて1着でゴール。

 次走のジャパンカップダート(G1)でも、早目進出から脚を伸ばし、前を行くフィールドルージュを交わしてレコードタイムで優勝し、更に翌月の東京大賞典(G1)では、単勝1.3倍の人気に応え、またもや2着フリオーソに4馬身差をつけて圧勝しました。
また、この年ヴァーミリアンは、JRA賞最優秀ダートホースも受賞しました。

 翌2008年、6歳となったヴァーミリアンは、川崎記念(G1)を熱発で回避し、仕切り直してフェブラリーS(G1)に出走すると、直線で抜け出して後続を封じ切り優勝。
次走は昨年4着に敗れたドバイワールドカップ(G1)に再度挑戦しますが、ここでは見せ場なく12着に敗れます。

 帰国後は休養へと入り、11月に戦線復帰した同馬は、園田競馬場で行われたJBCクラシック(G1)に出走すると、逃げたサクセスブロッケンをクビ差捉えての優勝を果たしました。

 しかし、ここまで国内G1レース6連勝と向かう所敵なしだったヴァーミリアンですが、次走のジャパンカップダート(G1)は3着、次々走の東京大賞典(G1)では2着と、どちらもカネヒキリに敗れ、更に前年優勝のフェブラリーステークス(G1)も6着に敗れてしまいます。

 連敗により空席となってしまった王座の奪還を目指すヴァーミリアンは、同年6月の帝王賞(G1)に出走。

 3コーナーでフリオーソと共に前に出ると、直線でも2頭のデッドヒートになりますが、ジリジリとフリオーソとの差を広げ、最後は3馬身差をつけてゴールし、日本記録タイとなるG1レース7勝目を挙げました。

 更に次走、休養を挟んで名古屋競馬場で行われたJBCクラシック(G1)に出走すると、単勝1.3倍の圧倒的な指示に応えて勝利。

 JBCクラシック3連覇に加え、当時の日本記録であるG1勝利記録「8」を打ち立てる快挙を達成しました。

 その後も2010年1月には川崎記念(G1)で再度フリオーソを破って優勝し、G1勝利記録を「9」に伸ばしたヴァーミリアンは、2010年12月のジャパンカップダート(G1)を最後に現役生活にピリオドを打ち、社台スタリオンステーションで種牡馬生活をスタート。

 父・エルコンドルパサーの後継種牡馬として期待を集めた同馬は、繋養初年度である2011年の種付け頭数216頭、引退までの7シーズンで種付け頭数1,011頭を数えました。

 種牡馬を引退してからは、すぐにノーザンホースパークへと移り現在に至ります。

 ヴァーミリアンは、「かしこさ☆5」のインテリ系なのですね!

 また、「人懐っこさ☆1」とのことで、とてもクール&スマートな馬であることも分かります!

 担当している山内さんに、ヴァーミリアンの”印象的なエピソード”を聞いてみました!

「種牡馬を引退した後にパークにやってきたので、繊細で警戒心が強い性格なのではないかとスタッフは構えていたのですが、やってきたその日のうちに横になり熟睡していた姿が愛らしく印象的でした。

 サラブレッドガイドでは、多くのゲストの目の前でも眠ってしまう強心臓の持ち主です。

 彼がサラブレッドガイドに登場する時はいつも雨が降るので、『雨男』と呼ばれています。」

 種牡馬の扱いは難しいと聞きますが、ヴァーミリアンは初日から熟睡していたとのことで、「繊細さ☆2」のズブトさも垣間見えて、警戒していた山内さんも面食らってしまいますよね(笑)

 2007年の東京大賞典(G1)や、2009年の帝王賞(G1)を不良馬場で勝ったところからも、雨とは相性が良いのかもしれません!

たくましさを感じる黒い馬体

お顔もイケメンのヴァーミリアン

 キリッとした顔立ちに対して、ピンッと立った耳が可愛らしいですね!

クローバーを食べるヴァーミリアン

 先ほどの引き締まった表情から一転、ゆるゆるのヴァーミリアンも愛くるしいです!

馬房でのヴァーミリアン

 人参を貰いながらも、お花に興味津々?

 いろいろな表情を見せてくれますね!

担当の山内さんとヴァーミリアン

 現役時代も種牡馬としても、活躍したのはもちろんのこと、現在は乗馬レッスンやサラブレッドガイドの仕事をこなすスーパーホースのヴァーミリアン。

 現役時代のキリっとした表情から、最近では愛らしい表情を見せてくれるようになったヴァーミリアンに、ぜひ会いにいらしてください!

 山内さん、ヴァーミリアンのマル秘情報をたっぷりご提供いただき、ありがとうございました!

 なお、ヴァーミリアンの見学はノーザンホースパークさんの「きゅう舎2」で可能なほか、スタッフさんが現在の様子を紹介してくれる「サラブレッドガイド」というイベントにも登場します。

 こちらのイベントは、時期によって開催日時が異なりますので、WEBサイト上のイベントページをチェックしてみてください!
https://www.northern-horsepark.jp/event/

そしてノーザンホースパークさんのSNSからも、ヴァーミリアンの姿をチェックできるので、ぜひフォローしてみてください♫

Facebook|ノーザンホースパーク / Northern Horse Park
X(旧:Twitter)|@northern_horse
Instagram|northernhorsepark
YouTube|ノーザンホースパーク公式/NorthernHorseParkOfficial
WEBサイト|https://www.northern-horsepark.jp/

協力:株式会社 ノーザンホースパーク
取材・文:片川 晴喜
編集・デザイン:椎葉 権成
制作:Creem Pan
著作:Creem Pan・GJ

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