「G1馬5頭」でも盛り上がりを欠く今年の大阪杯…ドウデュース、リバティアイランド登場も国内は閑古鳥…いよいよ「最弱世代」疑惑は確信レベル?
30日にドバイのメイダン競馬場で開催されるドバイワールドカップデー。芝ダートの短距離から中距離までバラエティに富んだ4つのG1が組まれている。ドバイターフ(G1)に昨年の有馬記念(G1)を制したドウデュース、ドバイシーマクラシック(G1)は三冠牝馬リバティアイランドが登場。目玉となるドバイワールドC(G1)では、昨年の覇者ウシュバテソーロが連覇を狙う。
国内トップクラスの精鋭たちが複数出走を予定しているだけに、今春で最大級の盛り上がりを見せるだろう。直前のアクシデントで無念の回避となった昨年のリベンジを誓うドウデュースや、歴代獲得賞金トップの座に就いたイクイノックス超えのかかるウシュバテソーロの走りにも注目だ。
盛り上がるドバイに対し、大阪杯はまるでG2?
そんな何かと楽しみが多いドバイワールドカップデーに対し、国内で行われる大阪杯(G1)は有力馬が流出したこともあり、ネットの掲示板やSNSなどで一部のファンから「G2」や「G3」のようなメンバー構成と揶揄する声も出始めた。
G1昇格を果たした2017年の優勝馬キタサンブラックの後は、現役最強馬とは言い難い顔触れが制しているこのレース。そろそろ開催時期や条件の見直しが議題に上がってもおかしくない頃合いかもしれない。
一応、出走馬の中にG1馬が5頭いるといわれれば豪華に映るのだが、その内訳はキラーアビリティ(ホープフルS)、ジオグリフ(皐月賞)、スタニングローズ(秋華賞)、ソールオリエンス(皐月賞)、タスティエーラ(日本ダービー)といった面々。いずれもG1勝ち実績があるものの、ドバイに遠征するメンバーに比べると見劣りすることは否めない。
その最たる原因といえそうなのは、やはり上の世代との戦いで苦戦が続く4歳世代の不振だろう。
世代レベルの低さについては昨秋から噂されていたが、有馬記念でソールオリエンスやタスティエーラが完敗しただけでなく、先日の金鯱賞(G2)でも先述した2頭を菊花賞(G1)で一蹴したドゥレッツァがプログノーシス相手に5馬身差の大敗。4歳最強と目された馬がG1未勝利馬に完膚なきまで叩き潰されたのだから穏やかではない。
それでも短距離路線では、まずまずの好戦を演じていたため、シルクロードS(G3)を楽勝したルガルに高松宮記念(G1)の制覇を望む声もあったのだが、その結果はご存知の通り。ここまで来るともはや4歳世代の最弱説は「疑惑」ではなく「確信」といわれる時期まで来ているのではないか。
そういう意味でもクラシックを制したソールオリエンス、タスティエーラの巻き返しに注目の集まる今年の大阪杯。2頭に続く秘密兵器的な存在として期待されるロードデルレイも賞金不足で除外危機に晒されている。最弱世代のレッテルを貼られないためにも、意地を見せたいところだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 50年未勝利データのダノンデサイル、展開不利メイショウタバル、重賞大敗ヘデントールは買いか否か?レジェンドジョッキーの「菊花賞で買うべき3頭!」
- 【菊花賞(G1)展望】ダノンデサイル×横山典弘VSアーバンシック×C.ルメール!淀の3000mで長距離の名手が激突
- 最強女王はC.ルメールを射止めた馬!? チェルヴィニア、ブレイディヴェーグ、レガレイラ、そしてスターズオンアース…直接対決の時は来るのか
- 【富士S(G2)展望】ジャンタルマンタルVSセリフォスの新旧マイル王対決! 待望のG1制覇へソウルラッシュも虎視眈々
- JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
- 戸崎圭太「我ながら酷い」「本当に情けなくて」どん底に落ちた…元クラシック候補の近親はステレンボッシュ、レガレイラ、アーバンシック
- 「助手席に誰も乗っていない」「同乗者は制止不可能だった」謎多きJRAの説明…憶測飛び交う角田大河の函館コース侵入
- JRA戸崎圭太、後輩・坂井瑠星に昔は嫌われていた!? サウジ遠征を共にした先輩・後輩の「意外な関係」とは
- 武豊の続投すら脅かした佐々木大輔と快進撃!関西の名トレーナーが「過去最高ペース」で勝ち星を荒稼ぎ
- ルガルは「ロードカナロア級」の超大物!? 武豊も嘆き節の超ハイペースを見切ったプロの目
関連記事
【大阪杯】「キズナVSエピファネイア」いまだに“腑に落ちない”両雄の激突から10年…今年の頭はイクイノックスに勝利したあの馬?【東大式必勝馬券予想】
【結果発表】最注目は武豊とドウデュースの最強コンビ!若手やベテランにも応援コメント続々…今週末はドバイと大阪杯も開催【読者アンケート】
【大阪杯】タスティエーラ、ソールオリエンス、ベラジオオペラは本当に消しなのか?徹底取材で判明した“買える4歳馬と買えない4歳馬”
【大阪杯(G1)展望】低レベル化懸念も…G1馬5頭含む重賞ウイナー17頭が登録!主役タスティエーラは「アノ騎手」とコンビ復活
「6戦5勝」の怪物候補が大阪杯(G1)除外危機!? 主戦・川田将雅不在の「代打」にも見限られて崖っぷち…