
タイトルホルダーに続くG1バトンタッチ!横山武史から和生のスイッチも大成功…桜花賞でもコラソンビートに一発の期待

エフフォーリアの登場とともにブレイクした関東の横山武史騎手だが、一時期に比べると元気がなくなっている。
コンスタントに重賞を勝ってはいるものの、トウシンマカオで制した3月のオーシャンS(G3)は、当初騎乗予定だった菅原明良騎手が病気で乗れなくなったことによる代役。その前に重賞勝ちを決めた昨年11月の武蔵野S(G3)にしても、主戦を任されていた戸崎圭太騎手からのスイッチによるものだった。
もちろん、チャンスをしっかりとモノにした手腕はさすがだが、最近の騎乗にかつてのような安心感は薄れつつあるかもしれない。
関東リーディングで戸崎圭太騎手と争う横山武史騎手
近年は全国リーディングの上位を争っていたものの、先週の開催終了時点で36勝を挙げた関東リーディングの戸崎騎手に5勝差の31勝。全国リーディングにおいても6位と健闘しているとはいえ、もうひとつ。先週の大阪杯(G1)も5番人気ソールオリエンスとコンビを組んだが、デビューから無敗の3連勝で皐月賞(G1)を制した人馬としては、予期せぬ6連敗となってしまった。
また、大阪杯を2番人気で制したベラジオオペラだが、本馬は横山武騎手が騎乗したスプリングS(G2)を優勝していた元パートナー。皐月賞と日本ダービー(G1)ではソールオリエンスに敗れたが、古馬となって逆転に成功した。
「察しのいいひとはもうお気づきかと思いますが、タイトルホルダーのときと状況が少し似ていますね。菊花賞(G1)を横山武騎手とのコンビで制した後に、次走の有馬記念(G1)から兄の和生騎手へ乗り替わって、天皇賞・春(G1)と宝塚記念(G1)を優勝しました。
対するエフフォーリアは有馬記念優勝後に謎のスランプに陥って早期引退。この馬もソールオリエンスも無敗の皐月賞馬という共通点があります。こういった素質馬の騎乗依頼があるのも武史騎手が各陣営から信頼されているからこそ。本人も体が2つ欲しいところだったでしょうね」(競馬記者)
お手馬のコラソンビートも万全の出来でスタンバイ
両者の関係性も横山家の長男と三男であり、兄弟の仲も悪くない。一時期は騎乗馬に恵まれず、上昇のきっかけをつかめなかった兄としても、後からデビューした弟に援護射撃をしてもらった感じである。乗り替わりの経緯はともかくとして、横山和騎手の攻めの騎乗はベラジオオペラの大阪杯勝利に多大な貢献をした。

となると次は弟の横山武騎手の活躍に期待したい訳だが、今週の桜花賞(G1)には、お手馬のコラソンビート(牝3、美浦・加藤士津八厩舎)がスタンバイ。距離が1ハロン長いと懸念する声もあるが、2戦目のマイル戦でハイペースを押し切ったように持たない訳ではない。
今週の追い切りもスピード感ある軽快なフットワークを見せていただけに、後は鞍上の乗り方次第。それほど人気は被らなさそうなだけに、思い切った騎乗で一発に期待したいところだ。
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