GJ > 競馬ニュース > 【フローラS】「東京マスター」菅原明良と挑む渾身の権利獲り
NEW

【フローラS】「批判覚悟の出走」が1000万馬券の大波乱を演出!除外された武豊の超良血は幻のG1馬に…「東京マスター」菅原明良と挑む渾身の権利獲り

【この記事のキーワード】, ,

【フローラS】「批判覚悟の出走」が1000万馬券の大波乱を演出!除外された武豊の超良血は幻のG1馬に…「東京マスター」菅原明良と挑む渾身の権利獲りの画像1

 来週から怒涛の6週連続G1を控える春競馬だが、G1開催のない今週末はちょっとした中休みとなる。

 G1に比べると注目度は下がるものの、日曜京都は安田記念(G1)の重要ステップとなるマイラーズC(G2)、日曜東京はオークス(G1)のトライアル・フローラS(G2)がそれぞれ開催。前者はセリフォス、ソウルラッシュの出走で平穏決着ムードが濃厚だが、馬券的な妙味で魅力があるのは、どの馬が勝っても驚けない後者だ。

 18日現在、『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズによると、下馬評はアドマイヤベル、バロネッサ、クリスマスパレード、カニキュルの4頭に人気が集中しているようだが、あえて狙ってみたいのは10番人気想定のマルコタージュ(牝3、美浦・小島茂之厩舎)である。

秋華賞で1000万馬券を演出した母を持つ注目馬

 馬名と小島茂之調教師で察しが付くかもしれないが、本馬の母は現役時代に2008年の秋華賞(G1)で大波乱を演出したプロヴィナージュ。当初、出走決定順で19番目だったのだが、上位1頭が故障で回避したことにより繰り上がりで出走が可能となった。

 しかし、プロヴィナージュの好走がダートに偏っており、調教師も出走を明言していなかったこともあって、次位にいたポルトフィーノの出走を期待する声が多かった。

 というのもポルトフィーノは、父クロフネに母エアグルーヴ、半姉がエリザベス女王杯(G1)を連覇したアドマイヤグルーヴという超良血馬。鞍上に武豊騎手を予定し、早くから出走を表明していた相手だったからだ。

 それだけに、芝の好走歴もなくダート馬と考えられていたプロヴィナージュ陣営が、最終的に出走を決断した結果、もし出走していれば上位人気の支持をほぼ約束されたであろうポルトフィーノの除外は、小島茂調教師に対する批判の声として降りかかった。

「陣営は定められたルールに則って出走した訳ですが、除外された相手が武豊騎手の超良血馬だったことも大きく影響しました。過去にも2001年の天皇賞・秋(G1)にアグネスデジタルが出走した関係でクロフネが出られなくなった際にも、似たような批判がありましたが、見事優勝することで雑音を封じた事例もあります。

ただ個人的な印象ではありますが、こういうときってなぜか空気を読めと言われた側が好走するケースも印象に残っています。当時の秋華賞にしても優勝したのは僚馬のブラックエンブレムでプロヴィナージュも3着に食い込んで大波乱を演出。結果的に2頭出しの馬が1着3着に入った小島茂調教師の英断といえるでしょう」(競馬記者)

 秋華賞の出走が叶わなかったポルトフィーノは、同日の準メインを制したのちにエリザベス女王杯(G1)へ出走したものの、スタート直後につまずいて武豊騎手が落馬するアクシデントも発生。カラ馬のまま先頭でゴールし、“幻のエリザベス女王杯馬”となった。

【フローラS】「批判覚悟の出走」が1000万馬券の大波乱を演出!除外された武豊の超良血は幻のG1馬に…「東京マスター」菅原明良と挑む渾身の権利獲りの画像2
東京を得意とする菅原明良騎手

 母プロヴィナージュにそんなエピソードのあるマルコタージュだが、人気がないといっても侮れない実力も秘めている。10番人気で8着に敗れた前走のフラワーC(G3)は、スタートで出遅れた上に勝負どころで外を回らされる不利な展開。先行力と粘り腰が武器の本馬にとって実力を発揮できないまま凡走した。

 今回はデビュー戦で快勝した東京コースに戻るのも好都合。杉原誠人騎手から東京で抜群の成績を残す東京巧者の菅原明良騎手へと乗り替わるのも魅力だ。16番人気で3着に入り、3連単の払戻で1000万馬券を演出した母に続きたい。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

【フローラS】「批判覚悟の出走」が1000万馬券の大波乱を演出!除外された武豊の超良血は幻のG1馬に…「東京マスター」菅原明良と挑む渾身の権利獲りのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
  2. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  3. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  4. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  5. 日本ダービー馬は運が良いだけ!? 天皇賞・春(G1)J.モレイラ「完璧騎乗」もタスティエーラ惨敗の絶望感…G1「2勝以上」上積みは2007年ウオッカが最後
  6. 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
  7. 【天皇賞・春】ドゥレッツァでもタスティエーラでもない光明!? レベル疑問の4歳世代に「惑星ステイヤー候補」が登場
  8. 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
  9. 【ケンタッキーダービー展望】「5戦5勝」フォーエバーヤングの気になる現地オッズは?最有力シエラレオーネとの「従兄弟対決」に熱視線!
  10. 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも「鞍上未定」の怪…レース当週C.ルメール復帰予定、何かしらのサプライズも?