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「注目のルーキー」吉村誠之助が狙う重賞初騎乗V!武幸四郎の快挙から27年…人気薄でも侮れないコンビ

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 今週末の日曜京都メイン、マイラーズC(G2)は春のマイル王を決める安田記念(G1)の重要なステップ。ハイレベルの前哨戦として本番に数多くの実力馬が出走し、好走を演じてきた。

 そんなレースをまだデビューしたばかりのルーキーが、重賞に初騎乗して初勝利まで挙げてしまったのが27年前。11番人気の大穴オースミタイクーンを勝利に導いた武幸四郎騎手(現調教師)である。

 1997年3月に騎手デビューした武幸騎手は、すでに若き天才として競馬ファンに留まらない人気を誇った武豊騎手の“全弟”だ。

天才の弟もまた天才だった?

 天才の弟という血統的な背景から否が応でも注目を集めたのは当然のこと。ただ3月1日のデビュー初日は人気馬に乗ることもなく8連敗。翌2日もマイラーズCまで5連敗と勝てておらず、二桁人気のオースミタイクーンの好走を期待したファンは多くなかった。

 しかし、ここまで13連敗中の騎手とは思えない好騎乗を見せたのが天才の弟たる所以だろうか。

 このレースにはフラワーパークの田原成貴元騎手やシンコウキングの蛯名正義元騎手(現調教師)、ユノペンタゴンの河内洋元騎手(現調教師)なども参戦していたが、トップジョッキーを向こうに回してあまりにもすんなりと勝ってしまった。

 阪神の芝1600mで争われた14頭立てのレース。先手を主張したドージマムテキが後続を離して逃げ、前年の最優秀短距離馬フラワーパークは2番手に控える。スタートを無難に出たオースミタイクーンは、中団の7番手から追走。最後の直線を力強く抜け出すとロイヤルスズカ、ヤマニンパラダイスの追撃を交わしてゴールした。

「懐かしいなあ。1番人気に支持された前年のマイラーズCを田原騎手とのコンビで6着に負けていただけに、いくら天才の弟とはいえ、勝つとは思っていませんでした。舞台設定も合っていたのか翌年にも出走して2着に好走していますね。

どうしても偉大過ぎる兄と比較されてしまいますが、騎手時代の武幸調教師は乗れる騎手だったと覚えています。ウインクリューガーのNHKマイルC(G1)やソングオブウインドの菊花賞(G1)優勝も見事な騎乗でした。個人的にも馬券でお世話になった騎手です」(競馬記者)

注目のルーキーが挑む重賞初騎乗初制覇

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ボルザコフスキー 撮影:Ruriko.I

 そして今年、3月の六甲S(L)を9番人気ボルザコフスキーとのコンビで初勝利を手にした吉村誠之助騎手もまた、武幸調教師の名前が挙がったように注目を集めた。こちらは33連敗で8日目と大先輩より遅れた初勝利となったが、道中のポジション取りや内からロスなく抜け出すコース取りは実に見事だった。

 そのボルザコフスキーとコンビを継続して挑むのが、今週のマイラーズCというのも面白い。吉村騎手はこれが重賞初騎乗。前走の阪神から京都のマイル戦へと舞台は替わるが、『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズによると、戦前の下馬評では二桁人気前後の想定となっている。

 血統も今勢いに乗っているキズナ産駒であり、こっそり馬券に忍ばせておきたい大穴候補だ。

GJ 編集部

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