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【安田記念】J.モレイラ「重賞4勝」でも実は崖っぷち…痛過ぎる大本命馬の取りこぼし、ソウルラッシュと挑む「香港の最強刺客」たち
![J.モレイラ騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20240407_joanmoreira_295.jpeg)
4月に短期免許で来日したJ.モレイラ騎手。「雷神」「マジック・マン」の異名を持つ名手は、あいさつ代わりといわんばかりに阪神牝馬S(G2・マスクトディーヴァ)、桜花賞(G1・ステレンボッシュ)、アーリントンC(G3・ディスペランツァ)といきなり重賞レースを3連勝。先週末の目黒記念(G2)もシュトルーヴェで鮮やかな差し切り勝ちを見せ、健在ぶりを示した。
絶対に安田記念を勝利しておきたいモレイラ騎手
しかし、そんな名手でさえ頭を悩ませているのが、JRAが設定している短期免許の基準である。
一つ目は国ごとに定められたリーディング上位(直近2シーズンが対象)、二つ目は当該年または過去2年で指定外国競走(G1)を2勝以上、三つめは当該年または過去2年でJRA・G1を2勝以上という条件がある。
昨年以降にクリアできておらず、最も近道となりそうなのは、三つ目のJRA・G1で2勝以上だろう。ただ2ヶ月で桜花賞(G1)を含む重賞4勝を挙げていながらも、いまだこの基準をクリアすることが出来ていないのだ。
春のG1シーズンに来日し、4月6日(土曜)から6月5日(水曜)まで期間を残しているものの、残されたG1は安田記念のみ。モレイラ騎手にとって今週末がラストチャンスとなる。
「来日当初のインパクトが凄かったこともあり、G1・2勝は時間の問題と思われましたが難航していますね。痛恨だったのはマスクトディーヴァに騎乗したヴィクトリアマイル(G1)の敗戦でしょう。手応えを十分に残して直線を迎えながらも勝負どころで進路がなくなる致命的な不利。モレイラ騎手もレース後に不利さえなければ勝てていたと悔やんでいました。
また、桜花賞を制したステレンボッシュにオークス(G1)で乗れなかったことも痛いです。大本命に支持されましたが、代役を任された戸崎圭太騎手が2着に惜敗。着差が着差だけに一部のファンからはモレイラ騎手なら勝てたのではないかという声も出ていました。肝心のモレイラ騎手はブラジル競馬のオーナーとの兼ね合いで帰国中と運もなかったです」(競馬記者)
![ソウルラッシュ 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20230604_soururasshu_131.jpeg)
そして残された今週の安田記念でソウルラッシュとのコンビを予定しているモレイラ騎手だが、強力なライバルたちが立ちはだかる。
武豊騎手が前走に続いて継続騎乗するナミュールをはじめ、川田将雅騎手が騎乗するセリフォスも手強いが、それより厄介なのは香港から遠征してくる2頭の刺客たちだ。大将格のロマンチックウォリアーは現在G1を4連勝中。香港に遠征した日本馬を悉く返り討ちにしている香港最強馬だ。
また、もう1頭のヴォイッジバブルも派手さこそロマンチックウォリアーに見劣るとはいえ、そのポテンシャルの高さはなかなかのもの。昨年12月の香港マイル(G1)で最強マイラー、ゴールデンシックスティの2着に敗れたがナミュール(3着)、ソウルラッシュ(4着)、セリフォス(7着)に先着した実力は本物。崖っぷちに追い詰められているモレイラ騎手にとって高いハードルとなりそうだ。
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