
【安田記念】「11年ぶり珍記録」は武豊に追い風となるか? 法則続けば8人が消える優勝候補…巻き返し期すナミュールのリベンジに期待

日本ダービー(G1)を前にまことしやかに囁かれていた春G1の不思議な法則。その内容は同じ騎手が複数回勝利していないというものだ。
ダービーまでに終了した9度のG1レースで、それぞれ別の騎手が勝利。SNSでも少し話題になっていたものの、ダービーの1番人気ジャスティンミラノは戸崎圭太騎手、2番人気レガレイラにはC.ルメール騎手が騎乗していた。
3番人気シックスペンスの鞍上も川田将雅騎手だったこともあり、これだけ上位人気馬にトップジョッキーが騎乗しているなら、そろそろ“この法則”も止まるかと思いきや、勝ったのはなんと9番人気の伏兵ダノンデサイルと横山典弘騎手のコンビだった。
これでついに二桁の大台に乗り、安田記念(G1)でも今年のG1で未勝利の騎手に出番がありそうな雰囲気も出始めた。
ということで、安田記念に騎乗予定のある騎手の顔触れを確認してみたところ、18人中8人が該当(藤岡佑介騎手、津村明秀騎手は騎乗予定なし)していた。
■春G1で勝利した騎手
戸崎圭太 (皐月賞) ダノンスコーピオン
ルメール (オークス) パラレルヴィジョン
モレイラ (桜花賞) ソウルラッシュ
坂井瑠星 (高松宮記念) フィアスプライド
川田将雅 (NHKマイルC) セリフォス
菱田裕二 (天皇賞・春) ドーブネ
横山和生 (大阪杯) レッドモンレーヴ
横山典弘 (日本ダービー) ステラヴェローチェ
調べてみたところ、これに似たケースは2013年以来11年ぶりの珍記録だという。
参考までに前回のケースは、9回連続で別の騎手が勝利した後、高松宮記念(G1)を優勝していたロードカナロアと岩田康誠騎手のコンビが安田記念で2勝目を挙げて終止符を打った。当時はまだ大阪杯がG1昇格前だったため1回少なかったが、今年はどうか。
また、前回以上に継続を予感させるのは香港から遠征してくる刺客2頭の存在だ。大将格のロマンチックウォリアーは、G1・7勝を誇る中距離の最強馬。もう1頭のヴォイッジバブルも昨年の香港マイル(G1)でナミュール、ソウルラッシュ、セリフォスといった日本の一流マイラーに先着した実力は侮れない。

そうなると、これを迎え撃つ日本馬で今年のG1未勝利といえば、ナミュールに騎乗する武豊騎手への期待が高まる。初コンビとなった前走のヴィクトリアマイル(G1)で8着に敗れたが、レジェンドも「切れる脚が出せずに最後までジリジリとした感じ」と首を傾げたように本来の力を発揮できなかった。
2度目のコンタクトとなる今回は、しっかりと手の内に入れてくるはず。ドウデュースと華麗な復活を決めた有馬記念(G1)以来の勝利を期待したい。
PICK UP
Ranking
5:30更新未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 宝塚記念(G1)武豊の起用は「懲罰交代」が濃厚か…G1初勝利の若手が失った関係者の信頼、師匠の逆鱗に触れた「問題行動」の裏側
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
関連記事
【安田記念】勝負師としての「イデオロギー」とは何か?キャプテン渡辺の考える勝負に出るときの「大事な心構え」とは【徒然なる神のくず競馬トーク】
【安田記念】チームジャパン絶体絶命!ロマンチックウォリアー参戦で史上初香港馬ワンツーフィニッシュに現実味。川田将雅×セリフォスに逆転の秘策はあるのか?
【安田記念プレーバック】8歳で“非業の死”を遂げた個性派…ロードカナロアに迫った驚愕の末脚!「クビ差」惜敗が種牡馬勢力図も変えた?
【安田記念】外国勢「9年ぶり」のG1制覇チャンス到来!? 香港から襲来する刺客2頭の「追い風要素」とは
【安田記念】J.モレイラ「重賞4勝」でも実は崖っぷち…痛過ぎる大本命馬の取りこぼし、ソウルラッシュと挑む「香港の最強刺客」たち