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【安田記念】「11年ぶり珍記録」は武豊に追い風となるか? 法則続けば8人が消える優勝候補…巻き返し期すナミュールのリベンジに期待
![東京競馬場](/wp-content/uploads/2023/10/2020japnC_fuchu_race19.jpg)
日本ダービー(G1)を前にまことしやかに囁かれていた春G1の不思議な法則。その内容は同じ騎手が複数回勝利していないというものだ。
ダービーまでに終了した9度のG1レースで、それぞれ別の騎手が勝利。SNSでも少し話題になっていたものの、ダービーの1番人気ジャスティンミラノは戸崎圭太騎手、2番人気レガレイラにはC.ルメール騎手が騎乗していた。
3番人気シックスペンスの鞍上も川田将雅騎手だったこともあり、これだけ上位人気馬にトップジョッキーが騎乗しているなら、そろそろ“この法則”も止まるかと思いきや、勝ったのはなんと9番人気の伏兵ダノンデサイルと横山典弘騎手のコンビだった。
これでついに二桁の大台に乗り、安田記念(G1)でも今年のG1で未勝利の騎手に出番がありそうな雰囲気も出始めた。
ということで、安田記念に騎乗予定のある騎手の顔触れを確認してみたところ、18人中8人が該当(藤岡佑介騎手、津村明秀騎手は騎乗予定なし)していた。
■春G1で勝利した騎手
戸崎圭太 (皐月賞) ダノンスコーピオン
ルメール (オークス) パラレルヴィジョン
モレイラ (桜花賞) ソウルラッシュ
坂井瑠星 (高松宮記念) フィアスプライド
川田将雅 (NHKマイルC) セリフォス
菱田裕二 (天皇賞・春) ドーブネ
横山和生 (大阪杯) レッドモンレーヴ
横山典弘 (日本ダービー) ステラヴェローチェ
調べてみたところ、これに似たケースは2013年以来11年ぶりの珍記録だという。
参考までに前回のケースは、9回連続で別の騎手が勝利した後、高松宮記念(G1)を優勝していたロードカナロアと岩田康誠騎手のコンビが安田記念で2勝目を挙げて終止符を打った。当時はまだ大阪杯がG1昇格前だったため1回少なかったが、今年はどうか。
また、前回以上に継続を予感させるのは香港から遠征してくる刺客2頭の存在だ。大将格のロマンチックウォリアーは、G1・7勝を誇る中距離の最強馬。もう1頭のヴォイッジバブルも昨年の香港マイル(G1)でナミュール、ソウルラッシュ、セリフォスといった日本の一流マイラーに先着した実力は侮れない。
![武豊騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20240414_takeyutaka_312.jpeg)
そうなると、これを迎え撃つ日本馬で今年のG1未勝利といえば、ナミュールに騎乗する武豊騎手への期待が高まる。初コンビとなった前走のヴィクトリアマイル(G1)で8着に敗れたが、レジェンドも「切れる脚が出せずに最後までジリジリとした感じ」と首を傾げたように本来の力を発揮できなかった。
2度目のコンタクトとなる今回は、しっかりと手の内に入れてくるはず。ドウデュースと華麗な復活を決めた有馬記念(G1)以来の勝利を期待したい。
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