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川田将雅は小倉で意外な出遅れ、田辺裕信が地元福島で重賞制した開幕週!今週末も要チェックのリーディング争い…スタートダッシュに成功した騎手は?

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川田騎手は小倉で出遅れ? 撮影:Ruriko.I
川田騎手は小倉で出遅れ? 撮影:Ruriko.I

 多くの騎手が参戦したこともあって、例年以上に熾烈なリーディング争いが繰り広げられている函館開催。ひと足早く開催が始まった函館が、今週から後半戦へと突入するのに対し、夏の小倉と福島は先週末から始まった。

 北九州記念(G3)は、果敢にハナを奪った3歳牝馬のピューロマジックが後続を寄せ付ない逃げ切り勝ち。ラジオNIKKEI賞(G3)は、ゴール前で粘り込みを図るシリウスコルトをオフトレイルが直線一気で差し切った。同じ3歳馬とはいえ、バラエティに富む夏競馬らしい結果だった。

 そこで2週目に入る今週末の前に、改めて小倉と福島で開幕ダッシュに成功した騎手を確認しておきたい。

■小倉のリーディング上位(先週終了時)

松山弘平  4. 0. 5. 7/16  勝率25.0%
西村淳也  3. 1. 2.12/18 勝率16.7%
田口貫太  2. 3. 2.12/19 勝率10.5%
永島まなみ 2. 2. 0.14/18 勝率11.1%
幸英明   2. 1. 1.17/21 勝率9.5%
団野大成  2. 1. 1.12/16 勝率12.5%
川田将雅  2. 1. 1. 5/ 9  勝率22.2%
小沢大仁  2. 0. 3. 7/12  勝率16.7%★
※敬称略

 大本命と見られた川田騎手は意外な出遅れで2勝止まり。トップに立ったのは4勝3着5回の好成績を収めた松山騎手。1勝差で追う西村淳騎手が2位につけている。田口騎手や永島騎手の活躍も目立ったが、密かに存在感を発揮したのは小沢騎手だろう。12鞍と少ない騎乗機会ながら3着以内に5回食い込んでおり、穴党には注目の騎手となりそうだ。

 では福島はどうだったのだろうか。

■福島のリーディング上位(先週終了時)

菅原明良  4.0.0.11/15 勝率26.7%
戸崎圭太  3.3.1.6/13 勝率23.1%
津村明秀  2.2.1.8/13 勝率15.4%
田辺裕信  2.1.0.5/ 8 勝率25.0%
※敬称略

 2勝した騎手が複数いた小倉に対し、福島では1勝の騎手が多かったものの、リーディング上位に顔を出した騎手はお馴染みの面々だ。常連の戸崎騎手と福島が地元の田辺騎手の安定感が目立つ。

 宝塚記念(G1)をブローザホーンで制した菅原明騎手は、戸崎騎手を抑えてトップ。ヴィクトリアマイル(G1)をテンハッピーローズで制した津村騎手も悪くない滑り出し。どちらも春のG1で初制覇を遂げたように、現在の好調ぶりが成績に直結している印象だ。

 これに対し、小倉と福島で出遅れてしまった騎手にも触れておきたい。

 二桁以上の騎乗機会があった中で未勝利に終わったのは、小倉では松若風馬騎手(15連敗)、和田竜二騎手(15連敗)、河原田菜々騎手(13連敗)、坂井瑠星騎手(11連敗)。福島では原優介騎手(16連敗)、木幡巧也騎手(13連敗)、荻野極騎手(11連敗)、M.デムーロ騎手(11連敗)、藤田菜七子騎手(10連敗)といったところ。

 ただ未勝利の騎手たちも、まだ開幕週を終えたばかり。上位陣がそのままリードを保つのか、それとも巻き返しに成功する騎手が出てくるのか。今週末の結果次第で勢力図もまだまだ変わってくるだろう。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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