
岩田康誠「復活のキーマン」はあの調教師!? スリーキングス新馬勝利後の落馬にヒヤリもコンビ結成は急上昇中

15日、中京競馬場で行われた5Rの新馬戦は1番人気のスリーキングス(牡2歳、栗東・上村洋行厩舎)が勝利。最後の直線で抜け出すとキントラダンサーとのマッチレースを制し、デビュー戦を白星で飾った。
「1頭になってハミが外れたけど、馬が来たらもう1回ファイトしてくれた」
レース後、鞍上の岩田康誠騎手がそう振り返った通り、スリーキングスは最後の直線で先に抜け出したものの、勢いに陰りが見えたところでキントラダンサーの猛追を許す。その後、一度はライバルに先頭を譲ったものの最後は差し返してゴール。類稀なレースセンスだけでなく、新馬離れした勝負根性も見せつけた。
だが、その溢れんばかりの闘争心を抑えきれなかったのか、スリーキングスはゴールを通過した後もキントラダンサーと馬体を併せるような形になり、コントロールが利かずそのまま2頭とも外ラチに激突するアクシデント。キントラダンサーの鞍上だった西塚洸二騎手こそ手綱を放さずに上手く馬から降りられたが、岩田康騎手はラチの外に投げ出される形で落馬した。まさかの出来事だったが、幸いその後は両騎手とも無事に騎乗を続けていた。
思わぬアクシデントとなってしまった岩田康騎手だが、これで今年27勝目。昨年は25勝に終わっただけに、ここまで順調に勝ち星を重ねている。今夏は函館記念(G3)と札幌記念(G2)を勝利。サマージョッキーズシリーズでも松山弘平騎手に次ぐ2位に健闘するなど、ここに来て好調ぶりが光っている。
その原動力になっているのが、スリーキングスでもコンビを組んだ上村洋行厩舎だ。
今年の大阪杯(G1)をベラジオオペラで制すなど、関西のトップ厩舎の仲間入りを果たした感のある上村厩舎。以前まで岩田康騎手との接点は年間数鞍というレベルだったが、今年に入ってから急増している。
「上村厩舎といえば、岩田康騎手の息子である岩田望来騎手を重用していますが、ここに来て父親との関係も一気に深まっている印象です。岩田康騎手と岩田望騎手はエージェント(騎乗仲介者)が同じということもあって、今後もこのラインは要注目だと思います」(競馬記者)
14日までに26勝を挙げている岩田康騎手だが、その内8勝が上村厩舎であり、その内訳も勝率9.8%、連対率14.8%、3着以内率23.1%から21.6%、29.7%、40.5%と跳ね上がっているのだから、記者が「要注目」というのも当然だろう。
レース後、デビュー戦を勝利で飾ったスリーキングスについて、岩田康騎手が「今日は素質だけで走ってくれた。まだこれからの馬だけど、バテない強みがあるね」と称賛を送れば、上村調教師も「最後は1頭になってフワッとしたけど、馬が来たらまた伸びたように余力があった」と手応え。
『東京スポーツ』の今夏のインタビューで「もう一度G1を勝ちたい」と誓いを新たにしていた岩田康騎手だが、そのカギを握っているのは同じ50歳の新進気鋭の調教師かもしれない。
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