GJ > 競馬ニュース > 【徹底考察】チェッキーノ  > 2ページ目
NEW

【徹底考察】オークス(G1) チェッキーノ「レコード勝ちのフローラSに大きな『落とし穴』。シンハライトとの逆転は!?」

【この記事のキーワード】, ,

【血統診断】

 キングカメハメハ×サンデーサイレンスという、現在の競馬界を代表するような配合にはケチのつけようがない。昨年の二冠馬ドゥラメンテや、ジャパンCを勝ったローズキングダムなど、東京2400mだけを取ってみても素晴らしい成功例を残している。

 そこへ本馬チェッキーノは、マイルCSを勝ったシンコウラブリイら数多くの重賞勝ち馬を輩出している名牝ハッピートレイルズの一族で、全兄には東京スポーツ杯2歳を勝ち、皐月賞でも3着したコディーノがいる。文句なしの良血といえるだろう。オークスで十分に主役を張れるだけの血統である。

 ただ、気になるのはハッピートレイルズの一族でG1を勝ったのがシンコウラブリイしかいない点だ。日本競馬で長年輝かしい成功を収めている反面、半兄のコディーノを始め、母のハッピーパス、近親のキングストレイル、タイキマーシャル、ロードクロノスなど重賞は勝っているものの、G1になると力不足を露呈する馬が目立つ。本馬はどうか。

≪結論≫

『考察』で述べた通り、オークスの前哨戦となるフローラSにおいて重要なのは、タイムよりもオークスと同じスローペースの流れで結果を残すことだ。今年も目立った逃げ馬は、フラワーCを逃げ切ったエンジェルフェイスしかおらず、スローペースになることが濃厚。その上でチェッキーノが勝ったフローラSは、前半の1000mが59.7秒。数字が示す通り、まずまず前が流れた平均ペースだった。トライアルをレースレコードで3馬身差の勝利は確かに優秀だが、ペースの異なるオークスでそれを過信するのは禁物だといえる。

 一方、血統的な距離の不安はまったくない。2400mが未知数の3歳牝馬が集まるオークスでは、強気でいられる血統背景だ。唯一の懸念は【血統診断】で記した通り、本馬がハッピートレイルズの一族であるということくらいか。

 チェッキーノもフローラSの内容が優秀だっただけに、余計に本番で一歩及ばない一族のイメージを感じてしまうが、これが単なる杞憂であることを祈りたい。ここまで4戦3勝2着1回で伸び代は十分。ここだけでなく、将来的にも楽しみな馬であることに間違いはないだろう。
(監修=永谷 研(美浦担当))

【徹底考察】オークス(G1) チェッキーノ「レコード勝ちのフローラSに大きな『落とし穴』。シンハライトとの逆転は!?」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  3. 「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. JRA横山典弘「ポツン」について激白!「俺のポツンがあまり好まれていないことはわかってる」知られざる「2つ」のポツンと、それでも続ける理由とは
  7. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  8. 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
  9. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  10. 武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!