
武豊騎手JRA「G2・100勝」達成記念【後編】ディープインパクト、キズナ、キタサンブラック……時代を彩った「天才の歴史」をプレイバック

※前編はこちら(リンク)
9日、京都競馬場で開催された京都大賞典(G2)をスマートレイアーが勝利したことで、武豊騎手はJRA通算G2・100勝を達成。また1つ、前人未到の金字塔を打ち立てた。そこで今回は、約30年に渡る「天才騎手の歴史」をG2勝利と共に振り返ってみたい。
「後編」となる今回は、ハイセイコーの記録を上回り社会現象となったディープインパクトの弥生賞(G2)や、「武豊復活」への滑走路となったキズナの京都新聞杯(G2)、天才騎手が如何に王道を歩んできたのかを証明するような「意外な勝利」など、主に21世紀の激闘を振り返りたい。※レース名は現表記で統一。
【51】2000/5/14「京王杯SC(G2)」スティンガー
【52】2000/5/20「目黒記念(G2)」ステイゴールド
3歳の秋に阿寒湖特別(当時900万下)を勝って以来、G1で4度の2着を数えるなど「最強のシルバーコレクター」と称されたステイゴールドが、その”汚名”を晴らした瞬間だった。現役屈指の「勝ち切れない馬」を託された武豊は、これまで以上に後方からの競馬を試みると、最後の直線でその末脚が爆発。上がり最速の末脚で約3年ぶりの勝利に導いた。なお、その後このコンビはドバイシーマクラシックや香港ヴァーズを勝つなど海外でも活躍。晴れて種牡馬入りを果たしたステイゴールドは、後に三冠馬オルフェーヴルなど、数多くの名馬を送り出した。
【53】2002/4/27「青葉賞(G2)」シンボリクリスエス
名伯楽・藤沢和雄調教師にとって日本ダービーの勝利は悲願そのものだった。そこで秘蔵っ子シンボリクリスエスのダービー出走を武豊に託すと見事に一発回答。悲願達成に向けて前途洋洋となったが、天才騎手から告げられた「いいですね。秋には絶対よくなりますよ!」という言葉は、ある意味”非情な宣告”にも聞こえた。本番は1カ月後……秋では遅いのだ。しかし、その予言は的中。本馬は2着に敗れ、ダービーを勝ったのは武豊が騎乗したタニノギムレットだった。
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