M.デムーロ「レッドファルクス降板」の裏事情入手……「義」を重んじるイタリアンが弟に「スプリント王」を託したワケとレースの行方
19日に開催されるマイルCS(G1)。武豊騎手が騎乗予定のエアスピネルが1番人気で出走することになりそうだが、その対抗馬の1頭として名をあげられているのが、レッドファルクス(牡6歳、美浦・尾関知人厩舎)だ。
昨年までは一介のダート短距離馬に過ぎなかったレッドファルクスだが、CBC賞(G3)で重賞初制覇したことをきっかけに覚醒。スプリンターズS(G1)を2年連続で制覇するなど、スプリント界の頂点に君臨している。
今年の春は京王杯SC(G2)の1400mで難なく勝利を収め、続くマイルの安田記念(G1)では3着と、距離の幅も見せた。これまでの戦績も安定しており、「馬券圏内には入る」と判断するファンは多いだろう。
実績は十分。陣営も「力は出せる仕上がりだ」と胸を張っているようだ。馬は制覇に向けて準備万端のようだが、問題はその鞍上だ。今回はこれまで主戦だったM.デムーロ騎手ではなく、その弟のC.デムーロ騎手が鞍上を務める予定となっている。
これまでレッドファルクスはM.デムーロ騎手とタッグを組んだ国内のレースでは、[4.0.2.0]とバツグンの安定感を誇っていた。今回も鞍上を務めると見られていたのだが……。この突然の乗り替わりには、M.デムーロ騎手が騎乗予定のペルシアンナイトが関係しているといわれている。
「どうやらM.デムーロ騎手が、ペルシアンナイト陣営にマイル路線を勧めてしまったため、『引っ込みがつかなくなってしまったようだ』と現場では話されています。自分で自分の発言の責任を取ろうとしているだけで、レッドファルクスよりもペルシアンナイトに分があると見ているわけでもなさそうなのですが……」(現場記者)