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香港ヴァーズで2年連続「キセキ」が起こる!? 打倒ハイランドリールへ陣営がM.デムーロ騎手に「絶対に伝えておきたい情報」とは

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 最後の直線でも、C.ルメール騎手のエスコートでスムーズに先頭へ躍り出たレイデオロに対して、キセキは前が壁になるシーンも。ようやく馬群から抜け出したときには、すでに決定的な差をつけられていた。

「凄くいい脚でした。しかし、4コーナーから直線でスムーズなレースができず、逆にクリストフ(ルメール)の馬(レイデオロ)は非常にスムーズだったため、その差が出た。しょうがないですね」

 実力未知数の上がり馬がしっかりと本番への切符を手に入れたにもかかわらず、デムーロ騎手の悔しそうな表情が印象的なレース。その理由は後の菊花賞で証明されるが、レイデオロとの「世代No.1」を懸けた戦いは来年に持ち越しとなった。

 だが、その一方で名実の「名」の方は、まだチャンスが残っている。JRA賞「最優秀3歳牡馬」の座だ。

 現在の筆頭候補は当然ダービー馬のレイデオロで間違いない。だが、仮にキセキが香港ヴァーズで世界の強豪相手に勝利を収めれば、一気にわからなくなる。直接対決ではライバルに軍配が上がったとしても、G1勝ち数はこちらが上。「ジャパンCの2着」と「香港ヴァーズの1着」が、どう比較されるのかは非常に興味深い議論を呼びそうだ。

 ただ、レイデオロに一矢報いるための壁は決して低くない。強豪が集った香港ヴァーズには、世界有数のトップホースの1頭に数えられるハイランドリールが出走を予定しているからだ。

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