JRA吉田豊「復帰」への思い……久々登場も完全復活を焦ってほしくない理由
昨年12月の中山開催で落馬し、頚椎骨折で休養中の吉田豊騎手が久々に競馬場に姿を現したと話題だ。
壮絶な落馬事故により大怪我を負った吉田騎手。25日の開催で引退となった尾形充弘調教師への挨拶に赴いたようだ。
デビュー時からたくさんの馬を乗せてくれたという尾形調教師への礼儀として中山競馬場を訪れた吉田騎手。「けがをして乗れないのは残念でしたが、復帰に向けて、これからしっかりとリハビリをしていきたい」と復帰に向けての思いを口にしている。首の周りにはコルセットが巻かれており、痛々しさが伝わってくる。
吉田騎手は1994年にデビューし、デビュー3年目にはメジロドーベルでオークスと秋華賞を勝利するなど活躍。武豊騎手と比して「東のユタカ」と注目を集めた。
その後もコンスタントに勝利を重ね、マイネルラヴ、スマイルトゥモロー、ブルーメンブラットなどでG1も勝利している。愛着ある騎手だけに、昨年の落馬はファンにとっても衝撃が大きかった。
親交の深い藤田伸二元騎手も事故の際「豊と話した」とした上で『「第2頸椎骨折でした…すいません…」 なんですいませんやねん!と俺。』とツイートするなど、非常に心配している様子だった。
「頚椎骨折」というのは当然ながら大変な重症であり、そのまま「引退」となってもおかしくないレベルのケガだ。それでも、吉田豊騎手のジョッキー復帰への思いは強いままのようである。