GJ > 競馬ニュース > エルコンドルのNHK  > 2ページ目
NEW

JRA「最強」エルコンドルパサーのNHKマイルC(G1)制覇を振り返る。あの「怪物」と戦えば……

【この記事のキーワード】, ,

 デビュー時からスタートが悪かったエルコンドルパサーも、ゲートを勢いよく飛び出していく。スタートは上々。的場は焦ることなく中団の前目で競馬をする。

 先頭12番アマロ、8番トキオパーフェクト、6番エルウェーサージュの先行勢に追いついた的場のエルコンドルパサーは外から順調に上がっていく。だが、コーナーから直線向くところで誤算が生じた。

 エルコンドルパサーが外に膨らみすぎて的場が手綱で修正するロスが生じる。馬も踏ん張る力を使ってしまったため「ゴール前に馬が参ってしまうかもしれない」と的場騎手は思ったという。

 しかし、そのまま直線へ向くと2番人気のトキオパーフェクトの横に馬体をつける。そして残り800mから的場騎手がムチを入れて追い出しにかかる。エルコンドルはそれに応えてジリジリと加速していき、トキオを置き去りにしインで逃げ粘るアマロも抜き去る。最後に2着になったシンコウエドワードの追撃も振り切り、タイム1分33秒7という稍重としては優秀なタイムを記録してゴールインしてみせた。

「マル外最強馬決定戦」を制し、秋にはジャパンCも勝利したことで関係者もファンも誰もが「海外への夢」を抱いたに違いない。

 この年のNHKマイルカップは、デビュー4連勝で朝日杯3歳S(G1)も制した怪物グラスワンダーが骨折休養し、エルコンドルパサーとの対決が叶わなかった。後に毎日王冠で戦うことにはなったが「あの時対決していたらどうなっていたか」は一つの語り草ではある。

JRA「最強」エルコンドルパサーのNHKマイルC(G1)制覇を振り返る。あの「怪物」と戦えば……のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
  2. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  3. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  4. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  5. 日本ダービー馬は運が良いだけ!? 天皇賞・春(G1)J.モレイラ「完璧騎乗」もタスティエーラ惨敗の絶望感…G1「2勝以上」上積みは2007年ウオッカが最後
  6. 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
  7. 【天皇賞・春】ドゥレッツァでもタスティエーラでもない光明!? レベル疑問の4歳世代に「惑星ステイヤー候補」が登場
  8. 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
  9. 【ケンタッキーダービー展望】「5戦5勝」フォーエバーヤングの気になる現地オッズは?最有力シエラレオーネとの「従兄弟対決」に熱視線!
  10. 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも「鞍上未定」の怪…レース当週C.ルメール復帰予定、何かしらのサプライズも?