真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2018.06.11 16:31
武豊×キーファーズ「仏挑戦」の意義。オーナーと陣営が見据える「野望」とは
編集部
ディープインパクトに海外血統の牝馬をつけた若駒を購入したのは、松島正昭氏の”自分の馬を海外競馬で走らせたい”というこだわりがあったため。ディープインパクトの血統にこだわったのは、松島氏が武騎手に惚れ込んでいるためであり、松島氏はすべてのレースを武騎手に依頼している。その松島氏の夢が「武豊騎手の手綱で、凱旋門賞へ行く」というもので、実際にジェニアルの購入後にコメントしている。この2頭のうち、ジェニアルのほうに欧州の血統が入っているため、松島氏はこちらに期待を寄せているようだ。ディープインパクト産駒の馬で武騎手が凱旋門賞を走る、その夢を叶えるための遠征なのか。
しかし、2頭とも松永厩舎で調教され、国内を走っているが戦績は今ひとつ。
ラルクはデビュー戦こそハナを切って逃げ切り勝ちだが、2戦目でシンザン記念(G3)を惨敗してから勝てないレースが続く。1000万下クラスに上がっても、4歳で500万下クラスに降級しても勝てない。だが中距離戦で控える競馬をしていたのを、長距離戦を使い新馬戦の時のように逃げるレースに変えてみたところ、2馬身1/2で逃げ切り勝ち。1000万下クラスに再昇級し、次走も逃げて2着を確保。フロックではないことを示した。5歳となってやっと力を出し始めた感じである。
ジェニアルは、体質が弱いためかデビュー戦から3連敗。将来を見据えて長い距離ばかり使ってきたが、芝1400mを使ったところ上がり最速であっさり勝ち上がる。500万下クラスも1戦で勝ち上がり、1000万下で足踏みも6月に500万下クラスに降級予定だったが、今回この制度を使わずにフランスへ遠征となった。
いずれもこの2頭にそれほど目立った活躍はない。
「2頭とも母が海外の活躍馬なので、馬場適性はあると思います。ですから早く海外の競馬を経験させて慣れさせたい、というのはあると思います。それとは別に、ジェニアルの母がフランスで活躍した牝馬ですからお披露目の意味合いもあるようです。
松永調教師は『ラルクは現役を終えたら欧州馬と種付けをする予定』とも語っていますから、ゆくゆくはフランスでディープインパクトの血が入った仔を輩出し、フランスでデビューして凱旋門賞を目指すことをオーナーサイドは考えていると思います」(海外競馬ライター)
PICK UP
Ranking
11:30更新- 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
- 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
- 【香港C(G1)展望】絶対王者ロマンチックウォリアーVS逆襲の女王リバティアイランド! ダービー馬タスティエーラ完全復活なるか
- 【阪神JF(G1)展望】L.デットーリ×米国2歳女王メイデイレディが日本襲来! フォーエバーヤング妹など日本の女王候補が迎撃
- ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
- 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
- 【香港マイル(G1)展望】3歳マイル王ジャンタルマンタルが待望の戦線復帰! 悲願達成のソウルラッシュと世界制覇に挑む
- ジャパンCでも天皇賞・秋でも下馬評覆す4歳馬の好走…「最弱世代」の汚名返上着々、出遅れて逃げてもダービー馬に先着の逸材が待望の復帰
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ハーツクライ産駒でも走りはディープインパクト?有馬記念に潜むファンの夢と希望とロマンと甘い罠