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JRAモレイラ騎手「不合格」!? 数々の”悲劇”と”矛盾”を生んだJRA騎手試験に見られる「政治色」に潜む罠

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 野元氏が語る「政治色」を簡潔に述べると、JRAの騎手免許試験の合否には試験の出来だけでなく、競馬ファンや、既存のJRA騎手を始めとした「競馬関係者らの意見」も大きな影響を与えている可能性があるといったものだ。

「実際に安藤勝己氏が地方騎手として、初めてJRAの騎手免許試験を受けて際は、不合格となりました。

しかし、当時すでに安藤氏はJRAで156勝を上げていただけでなく、3年連続でJRAの重賞を勝っていた存在。そんな『誰が見てもわかる腕利きが、試験に落ちるのはおかしい』とメディアやファンから猛反発があり、JRAは翌年からの試験のルールを大幅に緩和することとなりました。俗にいう”アンカツルール”ですね。

さらに2013年にはデムーロ騎手が外国人騎手として、初めて騎手免許試験を受けた時も、JRAはやはり不合格としています。

デムーロ騎手が短期免許時代に積み上げた実績は、述べるまでもなく日本人のトップジョッキー以上のものでしたし、この時も『デムーロが落ちるとは、試験そのものに問題があるのでは』という疑問や不満が、メディアやファンから噴出しました。それを受けてかは定かではありませんが、翌年デムーロ騎手はルメール騎手と2人で見事合格となった経緯があります」(競馬記者)

 前出の記者の話によると、デムーロ騎手が騎手免許試験を受けることが決まった際には、騎手を中心とした現場の関係者から、相当な反対意見があったようだ。

 それがデムーロ騎手の”一発合格”をふいにしたのかは定かではないが、最終的にデムーロ騎手はルメール騎手が合格した際は、川田将雅や福永祐一、岩田康誠といった日本のトップ騎手たちは「影響は避けられない」と話している。現状を見れば当然と言えば、当然だろう。

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