JRA最強牝馬アーモンドアイ「妹」登場! 異なる父系でも期待値MAXな理由
デビューに向けて、馬産地である北海道から2歳馬たちの移動が続々と始まっている。例年になく今年の本州は連日の猛暑に見舞われ、サラブレッドにとっても厳しい夏が続いている。そのような環境の中、夏負けして熱中症気味の馬も珍しくない。
そんな中、今週末、1頭の注目馬がデビュー予定だ。そう、今春の牝馬2冠(桜花賞・オークス)を制したアーモンドアイの妹がベールを脱ぐ。ノーザンファーム系一口馬主クラブ、シルクレーシングのユナカイト(牝2歳 美浦・木村哲也厩舎)だ。
巷では「名だたる名牝ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナをも凌ぐ怪物」とさえ囁かれ始めているアーモンドアイ。一口クラブ界隈では、母の産駒成績も出資に至る重要なファクターとされているが、同クラブでのアーモンドアイの募集時は、G1馬の母フサイチパンドラではあったが、ロードカナロア産駒ということもあり、馬体の良さは目立ったものの、母の産駒の成績も芳しくなかったため500口募集とさほど人気・注目を浴びる存在ではなかった。しかしその注目度とは裏腹に、デビュー戦こそ2着と取りこぼしはしたものの、未勝利戦を勝ち上がると、長期の休み明けで出走した牡馬混合戦のシンザン記念(G3)を別次元の末脚で快勝。そしてその勢いのまま、「女の子にライバルはいません」と言わんばかりに牝馬クラシックG1 桜花賞、オークスをあっさりと獲得してしまった。
姉と同様の活躍を期待してしまうのが世の常だが、血統構成を見ると、2冠馬の姉の父は、今や万能型とも言われる種牡馬、Mr.Prospector系のロードカナロア。対して妹のユナカイトの父は、Storm Cat系のヨハネスブルグと大幅に変わった。ヨハネスブルグ産駒は、2013年から本格的に日本でデビューしてから、ホウライアキコやネロなど、芝・ダート問わず、短距離でかなりの成績を収めている。もしかすると姉アーモンドアイとは趣を変え、短距離が主戦場になるかもしれない。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!