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JRA「落馬骨折」も”医師不在”藤田伸二氏も吉田隼人に同情。「人間扱いして……」騎手の「命」医療体制はブラックボックスか

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 記者が話すJRAならでは”事情”もあり、メディア間でも競馬場の医療・救護体制に関わる見聞は限られている。だが、2004年に競馬ブックの村上和巳編集局員が綴ったコラムには、当時のJRAの「杜撰」と述べざるを得ない体制の一部が綴られており、暗澹とした気分になった。

 村上氏のコラムによると、かつて「武豊のライバルになり得る」と評されていた岡潤一郎騎手が1993年に落馬事故で24歳という若さで亡くなった際、落馬負傷して救急車に乗せられても中にいるのは「医学知識のないアルバイト学生」と、現場の事情を漏らした同僚の騎手がいたという。

 述べるまでもなく、救急医療は事故直後の対応で、その後の状態が大きく左右することは十分にある。約25年前の状況とはいえ、あまりにも衝撃的な話だ。

 さらに2004年には、競馬場における救護体制に疑問を持った日本騎手クラブの松永幹夫関西支部長(当時、現調教師)が、騎手クラブを代表してJRAに意見書を提出している。松永調教師自身、騎手現役時には調教中の事故で片側の腎臓を摘出する大ケガを負っている人物だ。

 意見書には「競馬場で落馬事故が起きた際には、現場に駆けつける救急車に専門医を乗せて欲しい」という、いわば当たり前の内容だったが、当時一定の期間が過ぎたもののJRAから明確な回答はなかったという。

 それを受け、今度は村上氏がJRAの広報室に質問をしたようだが、その回答内容はあまりにも信じ難いものだった。

 まず競馬場に詰めている「医療関係者の数」だが、医師が2名。他に看護士が2名、レントゲン技師が1名とのこと。ただしこれは東京、中山、京都、阪神といった4大競馬場の話であり、つまり他のローカル競馬場では「それ以下の人数」ということなのだろう。同じようにレースが行われ、同様の危険性を孕んでいるはずだが、一体なぜ差別化する必要があるのだろうか。

 さらに「常駐」している医療関係者の数に関しては、「原則として」脳外科、外科、整形外科の専門医のほか、レントゲン技師、看護士が常駐とのこと。4大競馬場でさえ、所属医師が2名しかいないのに、脳外科、外科、整形外科の専門医が常に揃っているらしい。

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