武豊の天皇賞・秋(G1)7勝なるか……マカヒキも脱帽のキタサンブラックら「6勝」。そして「悲運」「不運」を振り返る
2007年メイショウサムソンは皐月賞、日本ダービー、天皇賞(春)を勝利したが、前走の宝塚記念で2着敗退後、デビューから主戦だった石橋守騎手から武豊騎手に乗り替わり、見事に勝利。ただ武豊とその後もコンビを組むも、勝利したのはこの天皇賞(秋)だけだった。

2008年のウオッカは、四位洋文騎手とのコンビで日本ダービーを勝利した名牝。しかし3歳時に挑戦した宝塚記念の敗退が尾を引いたか、その後は5連敗。4歳春にドバイに遠征したが、その時から武豊とコンビを組むようになった。そのドバイは4着だったが、帰国後は安田記念、天皇賞(秋)など牡馬相手にG1レース5勝の大記録。この天皇賞(秋)では、ダイワスカーレットと歴史に残る2㎝差の勝利を果たし、今も名勝負の一つに数えられている。この天皇賞(秋)は豪華メンバーが揃い、ディープスカイ、ドリームジャーニー、カンパニー、アサクサキングスなどの強豪にも勝利した。
2017年のキタサンブラックは改めて武豊の巧みさと、同馬の強さを見せつけたレースだった。前走の宝塚記念で1番人気ながら9着に敗退、4か月ぶりのレースで、しかも重馬場の経験もないのに初めての不良馬場と、不安要素が多かった。レースはまさかの出遅れで後方からの競馬。馬場や脚質から考えても、普通ならそこから巻き返すことは到底不可能と思われた。しかし同馬はそんな常識を嘲笑うかの如く、他馬を置き去りにする快勝。その内容は圧巻で、道中で脚を使ってポジションを上げながらも、なんと上がり最速を記録。2着サトノクラウン、3着レインボーライン、リアルスティール、マカヒキ、ソウルスターリング、ステファノス、ミッキーロケット、ネオリアリズム、ワンアンドオンリー、サトノアラジンといった強敵に力の差を見せつけた。レース後の武豊のコメントは
「パドックから返し馬に行って、最高の仕上がりだと感じた。スタートは遅れたけど、前で競馬をしようと決めていたわけではないし、リズム良く走れれば強い馬。馬場もこなしてくれる自信があった。外を回すとロスになるので、4コーナーは内へ。先頭に立って気を抜くところはあったけど、何とか押し切ってくれた」
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