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【東京大賞典(G1)】フォーエバーヤングVSウシュバテソーロ! ラムジェット、ウィルソンテソーロなど豪華メンバーが集結

ラムジェット
ラムジェット 撮影:Ruriko.I

7日、先日のチャンピオンズC(G1)で史上2頭目の連覇を成し遂げて引退レースを勝利で飾ったレモンポップが、種牡馬として北海道日高町のダーレー・ジャパン・スタリオンコンプレックスに到着した。

日本競馬の主流が芝ということもあって、一昔前まであまり重要視されていなかったダート系の種牡馬だが、近年はドバイワールドカップやサウジCなど海外の超高額賞金レースで日本馬が活躍。卓越したスピードを誇った本馬であれば、その未来は明るいはずだ。

一方で、レモンポップという大黒柱が引退したダート界だが、29日の東京大賞典(G1、ダート2000m)には時代の主役を担う豪華メンバーが集結。早くも異例の注目を集めている。


世界的な名声を誇るフォーエバーヤング(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)が、まずは日本統一を図る。

今春は海外のサウジダービー(G3)、UAEダービー(G2)を連勝して、米国のケンタッキーダービー(G1)でもあわやの3着と堂々の戦いぶりを見せたフォーエバーヤング。今秋はジャパンダートクラシック(G1)で同世代の日本馬に改めてその強さを示すと、世界最高峰の一戦ブリーダーズCクラシック(G1)でも3着と世界を股にかけて戦った。

そんな若き日本の雄にとって、今回の東京大賞典は実質的に日本統一戦と言えるだろう。来年のサウジC、そしてドバイWCに向けて負けられない戦いになりそうだ。レモンポップの主戦だった坂井瑠星騎手にとっても大きな意味を持つ一戦になる。


負けられないのは、古馬の大将格ウシュバテソーロ(牡7歳、美浦・高木登厩舎)も同じだ。

昨年のドバイWCを制覇するなど、すでに世界でもトップホースの一頭に数えられるウシュバテソーロだが、7歳となった今年は2着3回と未勝利。特に前走のブリーダーズCクラシックでは10着と久々に大きく崩れた。

そんな古豪にとって背水の陣で挑む東京大賞典は、現在連覇中と得意の舞台。ここでフォーエバーヤングらを返り討ちにできれば、再び覇権を握って来年を迎えることもできるはずだ。


充実一途のウィルソンテソーロ(牡5歳、美浦・小手川隼厩舎)も、レモンポップが去ったダート界で覇権を握りたい一頭だ。

今年はフェブラリーS(G1)、ドバイWCでこそ結果が出なかったが、川田将雅騎手と新コンビを結成してから成績が安定。今秋のJBCクラシック(G1)で待望のG1制覇を飾ると、前走のチャンピオンズCでもレモンポップとハナ差の接戦を演じている。

東京大賞典は昨年、ウシュバテソーロに半馬身遅れの2着。充実期を迎えている今なら、さらに着差を詰めることができるはずだ。


ダービー馬のラムジェット(牡3歳、栗東・佐々木晶三厩舎)にとって、ここは来年に向けた試金石になる。

今春は4連勝で東京ダービー(G1)を制覇。ダート三冠解放元年にJRA所属馬として初の“ダービー馬”となった。だが、期待された今秋は、前走のジャパンダートクラシックでフォーエバーヤングとの一騎打ちが期待されるも4着。出走が予定されたチャンピオンズCを回避と歯車がやや狂ってしまっている印象だ。ここで結果を残し、大きな野望を持って来年を迎えたいところだろう。

他にも実績抜群のデルマソトガケ、現役最強牝馬の呼び声も高いグランブリッジなども参戦を予定している東京大賞典。毎年恒例のダートの総決算が、芝の有馬記念に負けない熱いレースを見せてくれそうだ。

GJ 編集部

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