麻雀Mリーグ・萩原聖人は来シーズンも「魅せて」勝つ! 麻雀界のレジェンドだけが辿り着いた境地「僕は、そこに挑みたい」【特別インタビュー】
先月一杯で閉幕した『大和証券Mリーグ2018』。赤坂ドリブンズが初代王者に輝いた一方、俳優、そして麻雀プロの二刀流を宣言した萩原聖人擁する『チーム雷電』の戦いは、一足早くレギュラーシーズンで幕を閉じた。
大いに盛り上がったファイナルシーズンでも、敗戦の傷も癒えぬままパブリックビューイングに試合解説と、精力的にMリーグへ身を捧げた萩原。その瞳には「何」が映り、来シーズンへどういった「誓い」が生まれたのか――。
半年間の激戦を戦い抜いた「麻雀プロ・萩原聖人」に話を聞いた。(敬称略)
■Mリーグ初年度は、まだ終わっていない。
――萩原さんが掲げた「雷電の麻雀は面白い!」はチームだけでなく、雷電ユニバースを始めとしたファンの方々にも広く受け入れられました。
チーム雷電・萩原聖人選手(以下、萩原):キャッチフレーズとして定着してくれたことは非常にうれしいです。ただ「面白い麻雀を打つから、結果につながらない」というのではダメですね。
――チーム雷電は、残念ながら7位でレギュラーシーズン敗退という結果。
萩原:「最低でもファイナルシリーズに行きたい」という思いはありました。今年結果がついてこなかったのは実力も、運量も、足りなかったものが一杯あったと受け止めています。そこは本当に悔しいし、僕らを応援してくれる雷電ユニバースの方々にも申し訳ない気持ちです。
ただ、これは言い訳として受け取ってほしくないんですが、僕自身の中から「優勝したい!」とか、素直に出てこなかったんですね……。
――萩原さんは開幕前のインタビューで「チームどうこうより、まずMリーグ全体が盛り上がらないと。正直、Mリーグが盛り上がれば、僕はどこが優勝してもいいと思っています」とおっしゃられていました。
萩原:もちろん優勝したいですし、目の前の試合は全力で戦いました。ただ、今シーズンは試合の内容以外でも考える……まだまだ考えなきゃいけないことが本当に多かったです。
僕たちが勝って、雷電ユニバースが喜んでくれるのは嬉しいですし「たくさん喜んでもらいたい」という思いもあるんです。だけど、その一方で「今まで知らなかった選手を、もっと見てほしい」という思いもありました。
――「個」と「全」という葛藤の中で苦しんだシーズンでした。
萩原:ただ僕の中では、全然まだ終わってないんですよ。
――というと?