多井隆晴が「藤田晋ロス」に悲痛の叫び!? 初代王者が大苦戦を強いられた「ラスなし記録の罠」とは【RTDリーグ2018インタビュー】
インターネットテレビ局『AbemaTV』内で、麻雀コンテンツとしては空前の注目を集めている『藤田晋 invitational RTDリーグ2018』。
芸能界最強を誇る俳優・萩原聖人ほか、各団体からトップオブトップだけが集結した最強の雀士を決める大会も予選両DIVISIONとも30回戦が終了し、いよいよ終盤戦に差し掛かってきた。
3シーズン目を迎える今回の注目点は、何と言っても次回出場停止となる降級制度ができたこと。「出場しているだけでステータス」といわれる最高峰の大会から”消える”ことは、麻雀プロとして致命的なダメージとなる。
今回は、それを「麻雀プロとしての死を意味する」とまで公言しているRTDリーグ「初代王者」多井隆晴(RMU)に話を伺った。やはり、相当なプレッシャーがあるようだが……。
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――全54回戦の内、30回戦が終了して多井さんは54.3ポイントの第3位(インタビュー収録時)。29回戦では、シーズン初のラスを引いてしまった。
多井:失敗した~!(笑)
――ええっ!?
多井:これじゃあダメなんですよ~。ずっとラスを食わなくて「『ラスなし記録』がどこまで続くのか!?」になったじゃないですか。そうすると周りの皆が「オレが止めてやる」ってなるし、僕自身も記録を意識して守りに入っちゃった……。
もっと積極的にトップを狙わないと。RTDリーグはトップが強いルールだし。それなのに「ラスなし」の方ばっかり注目されちゃって、僕もラス引くまでは衣装を替えないとか意地になっちゃって……ホント、後悔してるんですよ。それで結局、ラスを引いて3位になったじゃないですか、これから「苦しくなるだろうな」って覚悟してますね。
――3位になって、ポイント的にも下位陣の手が届くところになった。
多井:そうなんですよね。2位と3位、3位と4位で全然違うんですよ。1位とか2位でポイントを持っちゃえば、もうこの段階だと逃がしてもらえる。本当はそこに行きたかったんですけど……ラスなしに拘り過ぎて、攻め切れなかったのは反省です。
上位4人が準決勝進出だと、どうやったって中盤以降は”歪む”んですよ。最初にたくさんポイント持って、上に立った人が超有利になっちゃう。だからリカバリーの利きやすい序盤は、意地でもトップ重視の一か八かで攻めて行って、もっと勝負しとくべきだった。そこは超後悔していますね。