有馬記念(G1)多井隆晴が大本命レイデオロに下した決断! 2018年大躍進「最速最強」Mリーガーが今年最後の大勝負!?
多井:そうです。前走のジャパンCは直線だけっていう競馬で5着でしたけど「上がり3ハロンは最速」でしたからね。一発あると思いますよ。過去の有馬記念の傾向で、穴を開けるのはやっぱり中山実績がある馬なんですよ。特に1月のAJCC(G2)は穴馬の宝庫。マツリダゴッホとか、いたじゃないですか。
――確かに。マツリダゴッホを始め、2001年の有馬記念2着馬のアメリカンボスや、2004年3着のシルクフェイマス、2008年3着のエアシェイディなんかもAJCCで好走していますね。
多井:ミッキースワローはAJCCで2着に来てるし、セントライト記念(G2)も勝ってる。中山は相当良いと思うんですよ。麻雀でも僕なんか「この会場は相性良い」とかあるんですけど、馬も生き物だから舞台適性みたいなものはあると思うんですね。
――なるほど。穴っぽいところに行きましたが、もう1頭挙げるとすれば。
多井:さらに穴っぽいところでマカヒキを狙いたいです。
――マカヒキですか! この馬は10番人気以下になりそうな感じですが。
多井:だから買いたいんですよ。前走の天皇賞は負けて(7着)しまいましたけど、この馬はそこまで弱くないと思います。中山も弥生賞(G2)を勝って、皐月賞(G1)でも2着と実は悪くないんですよね。天皇賞で人気になって負けて、今回は一気に人気が落ちるでしょうし、武豊騎手から乗り替わるのも人気が落ちる要素。今年の有馬記念で「馬の能力の割に、一番オッズが美味しい」のはこの馬かなと。
マカヒキが3着になった時に僕がウハウハになってるところも想像できるんで、狙うならココだと思いますね(笑)。
――確かに、マカヒキならレイデオロとの組み合わせでも万馬券になるかもしれません。
多井:あとパフォーマプロミスも気になってるんですけど……いや、1番人気から流すわけだし、やめておきます! 血統的にステイゴールド(産駒)は怖いんですけどね。
――ステイゴールド産駒といえば、障害王者のオジュウチョウサンが注目を集めています。
多井:勝ったら盛り上がるでしょうし、話題性は抜群なんですけど「馬券で買うか」と聞かれたら買わないですね。実績からすると、あり得ないくらい低いオッズになるんで、これは買わない。マカヒキとは逆に美味しくなさ過ぎる。さすがに厳しいと思いますし、バッサリ切りますね。
――他には3歳馬のブラストワンピースも有力視されています。
多井:この馬は僕、正直そこまで強いと思ってないんですよ。新馬戦からトントントンと3連勝して「力以上に評価されている」ような気がします。中山は今回が初めてなんですけど、タイプ的にも合うとは思えない。人気になるでしょうし、ぶった切りますね。