パチンコ・パチスロ「打ち止め機能」はアピール!? 業界の重鎮が「遊技機の技術上の規格解釈基準」について説明
一部ファンの間では非難もあるようだが…
当サイトでも報じた通り、警察庁保安課は3月末日、「遊技機の技術上の規格解釈基準」を改正し、同日付けで施行された。
改正されたのは「ぱちんこ遊技機」と「回胴式遊技機」の技術上の規格で定める「遊技の公正を害する調整を行うことができないこと」との解釈。これにより、パチンコ・パチスロ共に出玉が一定数に達した時点で遊技を停止できる「安全装置」的な機能の搭載が可能になる。
いわゆる「リミッター」「打ち止め」であることから、一部ファンの間では「ただでさえ出ないのに出玉上限が加わるなんて…」などと非難があるようだが、業界のご意見番・大崎一万発氏は自身のYouTubeチャンネル「まんぱつ」内の「【新しい遊技機】遊タイム緩和・リミッター機能搭載、変わりゆく遊技機にまんぱつが思う事」にて、その非難について異論を述べた。
大崎氏によると、パチンコのP機への移行時は「10連チャンさせるのに1時間もかかる」ような台があったものの、今では「1時間で7万発出る」台もあるほど。これはひとえに「メーカーさんの開発努力」とし、パチスロも6号機、6.2号機、6.5号機と進む中、徐々に「出玉面の緩和が行われている」と続けた。
ただ、緩和が進むと厳しくなるのが「これを管理する警察庁の目」。いわば、打ち止め機能は「これ以上、射幸性がさらに上がるということはない」とアピールするための材料だとコメントしている。
肝心の出玉上限は「正式に公表にはなっていない」と前置きした後、「大体、40万円分くらいと言われている」と発言。パチンコでは10万発弱、パチスロでは2万枚弱が目安とのことだが、大崎氏は「2万発なんて4号機以来ない」「10万発なんて30何年やってますけど、1度もない」とし、「ここでリミッターがかかっても全然よくない?」と投げかけた。
「先にもっといろんなことを考えての緩和」と…
要するに、出玉上限を「建前的なゴール地点」と定め、その下で「ゲーム性を拡充する」というのが今回の狙い。これが今後における「いろんなものの拡充のスタート」と大崎氏は受け取っているそうだ。
また、パチンコの遊タイム(b時短)発動条件が従来の「1/MLの2.5倍以上3.0倍以下の回数に限る」から「1/MLの1.5倍以上3.0倍以下の回数に限る」に変更された点については、「単純に遊タイムが浅い台が出て、ハイエナが捗るということではない」との見解。
「先にもっといろんなことを考えての緩和」だとし、こちらも「今後の仕様に大きく関わってくるので、注目していただきたい」とした。
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