【小島武夫さん追悼企画】トップ女流プロ・二階堂姉妹が語る「ミスター麻雀」とは…… 「豪快エピソード」「実は〇〇派」意外な真実が明らかに
先月28日、「ミスター麻雀」で知られるプロ雀士・小島武夫さんが82歳でこの世を去りました。
「魅せる麻雀」にこだわった「ロマンスタイル」で多くのファンを魅了した小島さん。今なお小島さんの死を哀しむ声は絶えません。
そこで今回は、小島さんと同じく「日本プロ麻雀連盟」に所属、数々の仕事を共にしてきたという女流トッププロ・二階堂姉妹に、小島さんとの「思い出話」「エピソード」について話をうかがってみました。普段知りえない「ミスター麻雀」の意外な姿が明らかに……?
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――小島さんと親交が深まったそもそもの「キッカケ」とはなんだったのでしょうか?
二階堂 瑠美(以下、瑠美):デビュー当時は接する機会がほぼなかったんですけど、10年ぐらい前かな?アーケードゲーム「麻雀格闘倶楽部」(コナミ)の全国イベントで、「二階堂姉妹・小島武夫プロ」のセットで呼ばれることがすごく多かったんです。
それが3~4年ぐらい続きまして、ほとんど移動時間は私達と小島先生の3人。すごく濃密な時間を過ごさせて貰いました。
――イベント出演を機に、より親睦が深まったんですね。そうした時間を過ごすなかで、印象に残っている出来事はありますか?
二階堂 亜樹(以下、亜樹):小島先生はこれまで様々なトラブルに遭遇されてきたと思うのですが、どんな大事件が起きても笑い飛ばします。
以前、イベントの時に飛行機に乗り遅れまして……理由がラーメンを食べていて遅れたんですが(笑)。まあタクシーの運転手さんが到着時間を誤ってしまったんですけどね。
出発まで時間に余裕があるということで、小島先生が「北海道といえば『すみれ』だよね」と言って空港近くのラーメンに行ったんですよ。そして、店を出て無事空港に着いたものの、搭乗に間に合わなかったんです(笑)。
それで「さて、どうしよう」となったとき、小島先生が「俺がタクシー代出すからそれで行こう」と。千歳空港から稚内まで10時間ぐらい掛かりました。
瑠美:そこでもタクシーの運転手さんが「遠回りして向かう」という珍事が起こりまして……。本来であれば7時間ぐらいで到着していたかと思います(笑)。そういったトラブル続きでも小島先生は冷静で、運転手さんに「こういう事情だから10万円でメーター切って」と交渉とかしていましたね(笑)。
亜樹:どんなトラブルでも「こういうこともある」というスタンスで、とにかく動じないんです。悩んでいるところとか嘆いている姿を見たことがなく、本当に「波乱万丈な人生を送ってきた」というオーラが出ていました。
瑠美:イベントなど仕事関連で「嫌な顔した」という話も聞いたことがないですね。スケジュール的にかなり厳しい仕事をお願いされることもあったのですが、それでも「全然良いよ」と。とにかく大らかで、受け入れ口が広いというか。ちょっとしたことでイライラしたり、怒ったりしませんし。
亜樹:いつもニコニコしていて、誰にでもフレンドリーに接していましたね。ファンからすれば「小島武夫だ!」と萎縮すると思いますが、先生は自ら歩み寄り話しやすい空気を作ってくれました。
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