JRA「覚醒」松山弘平が「大本命」川田将雅に待った!? 阪神大賞典(G2)メイショウテンゲンが“キセキ狩り”で下剋上?

 15日(日)終了時点での全国リーディングジョッキー争い。トップは50勝を挙げている川田将雅騎手で、2位にC.ルメール騎手(42勝)、3位に武豊騎手(35勝)、4位にO.マーフィー騎手(27勝、現在は短期免許での騎乗期間終了)の順となっている。

 この4名に続く5位につけているのが25勝を挙げている松山弘平騎手である。

 今年は既に京都金杯(G3)(サウンドキアラ)、東海S(G2)(エアアルマス)、きさらぎ賞(G3)(コルテジア)、京都牝馬S(G3)(サウンドキアラ)と重賞4勝を挙げている。今、JRAで最もブレイクしている騎手と言っても過言ではない。

 その松山騎手だが、今週末も目が離せない騎手となりそうだ。22日(日)の阪神大賞典(G2)では、メイショウテンゲン(牡4歳、栗東・池添兼雄厩舎)と久しぶりのコンビを組むことになった。

 メイショウテンゲンはディープインパクト産駒の4歳牡馬。昨年の弥生賞(G2)を単勝オッズ39.1倍の8番人気で勝利し、波乱を演出した。その後はなかなか結果が出ず、二桁着順が続いたが、年末のステイヤーズS(G2)で4着、そして前走のダイヤモンドS(G3)で2着と、上昇気流に乗り始めている。

 前回、松山騎手がメイショウテンゲンに騎乗したのは、2018年の年末のことになる。小雪が舞う阪神競馬場で行われた未勝利戦だった。このレースでデビューから4戦目の初勝利を挙げた時の鞍上が松山騎手だった。当時のレース後、松山騎手はこんなコメントを残している。

「テンは速い方ではないが、手応えには余裕があった。最後はソラを使うなど子供っぽいところはあるが、遊びながら勝つのだから力はある」

 スタートに課題が残るのは今も変わらない。前走・ダイヤモンドSも後方2番手からのレースだった。しかし、最後の直線で鋭く伸びて2着。当時、手綱を取っていた池添謙一騎手は「直線で勝ち馬に寄られなければ」と語っている。勝ち馬ミライヘノツバサとはハナ差だっただけに、不利がなければ、2つ目のタイトル獲得もあったかもしれない。

 今回、池添騎手は同日のスプリングS(G2)で人気の中心となりそうなヴェルトライゼンデに騎乗予定。そのため、松山騎手にメイショウテンゲンの手綱が回ってきた。ブレイク中の騎手への乗り替わりは大きなプラス材料となるかもしれない。

 メイショウテンゲンの母メイショウベルーガは、現役時代に2010年に日経新春杯(G2)、京都大賞典(G2)を制し、同年の阪神大賞典でも3着に入っている。長距離戦に関しては、血統面での裏付けもある。騎手、コンディション、血統と、今回のメイショウテンゲンには好走できる要素が全て揃った、と言っていいだろう。

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