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JRA 天皇賞・秋(G1)コントレイル1枠1番は「幸運の白帽子」!? 武豊復活のキズナ伝説に、松永幹夫の最敬礼……ノースヒルズの「1枠伝説」とは

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 31日、東京競馬場で天皇賞・秋(G1)が行われる。このレースの主役の1頭とされているのがコントレイル(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。

 約1年前の菊花賞(G1)で父ディープインパクト以来の史上3頭目となる無敗の三冠馬に輝いた。しかし、その後は2戦して未勝利。昨年のジャパンC(G1)では年度代表馬のアーモンドアイを捉え切れず初黒星を喫すると、続く大阪杯(G1)では3着だった。

 気付けば三冠を決めた昨年の菊花賞から1年以上勝利がない。今回の天皇賞・秋とジャパンCの2戦で引退が決まっているため、残り2戦を何がなんでも勝ちたいと関係者は願っているはずだ。

 ただ相手は三階級G1制覇を目論むグランアレグリア、今年の皐月賞馬エフフォーリア、天皇賞春秋制覇を狙うワールドプレミアなど強力なメンバーが揃う。疲労を理由に6月の宝塚記念(G1)を回避していることから、少しでも状態面に不安が残る状態であればアッサリ敗れるシーンも想像に難くない。

 しかし、コントレイルに運が味方しているのも事実だ。台風20号の接近により天皇賞当日は大雨の可能性があったが、台風が遠ざかったため少なくとも大阪杯の時のような道悪馬場にはならなそう。

 さらに枠順の運にも恵まれた。天皇賞が行われる東京芝2000mは、スタートしてすぐ最初のコーナーを迎える。そのため、コントレイルが入った1枠をはじめとした内枠勢は距離をロスするリスクが低く有利とされている。

 「内枠有利」の傾向はデータでも示されている。過去5年の当該コースにおける1枠の勝率はトップの13%で、複勝率も1位の32%だ。また1~3枠は勝率10%、複勝率28%であるのに対し、6~8枠は勝率8%、複勝率24%である。

 そしてコントレイルにとって「1枠」は非常に縁起の良い枠順でもある。コントレイルを所有するノースヒルズは、これまで数多くのG1を勝利してきたが、中でも「1枠」での勝利が多いことで知られる。

 キズナの13年日本ダービーの1枠1番を筆頭に、ワンアンドオンリーの14年日本ダービーの1枠2番、アーネストリーの11年宝塚記念の1枠2番、ローブデコルテの07年オークスの1枠2番、ヘヴンリーロマンスの05年天皇賞・秋の1枠1番、ビリーヴの03年高松宮記念の1枠1番、ノーリーズンの02年皐月賞の1枠2番、ファレノプシスの00年エリザベス女王杯の1枠2番……。何と3連単145万円の大波乱の立役者となった12年天皇賞・春のビートブラックも1枠1番だった。

 果たしてコントレイルは「幸運の白帽子」を被った相棒の福永祐一騎手とともに一体どういったレースを見せてくれるのだろうか。そういえば、コントレイルが皐月賞を制したときも1枠1番だった。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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