「年収15%アップ」報道に株価も続伸!あの大物個人馬主が小倉大賞典(G3)でファンにも“高配当”演出へ?

日本経済は長年にわたる停滞と、ここ数か月の著しい物価高により、賃金の目減りが一段と進んでいる。岸田文雄首相は就任以降、経済界に対して再三の賃上げを要請しているが、一部の大企業を除き、その成果が出ているとは言い難い。
そんな中、17日にセガサミーホールディングスの主要子会社セガは、今年7月から従業員の月額平均給与を30%程度引き上げると発表。年収ベースでは平均15%程度の上昇になるという。
この一報を受けて市場もポジティブに反応し、同ホールディングスの株価は4日続伸。17日の終値2396円は、昨年11月16日につけた1730円に比べて、38%以上もの増加率となっている。従業員だけでなく株主にとっても嬉しいニュースだったといえるだろう。
そんなセガサミーの代表取締役会長を務めるのは、競馬界では大物個人馬主として知られる里見治氏だ。
これまでサトノダイヤモンドやサトノクラウンなどで国内外のG1を合計6勝しているが、ここ数年はやや苦戦傾向。昨秋には馬主名義を法人サトミホースカンパニーから個人名の里見治に戻したことで、ファンの間では様々な憶測も流れた。
しかし、名義を個人名に変更して以降はやや調子を取り戻しているのも事実。今年に入ってからはすでに6勝を挙げ、馬主リーディング12位とまずまずの成績を残している(12日時点)。
勢いに乗りたい里見氏は今週末、所有馬2頭を重賞に送り込んできた。
1頭目は18日の京都牝馬S(G3)に出走したサトノアイ。3勝クラスからの2連勝を期待されたが、あえなく最下位18着に撃沈。重賞初挑戦ではさすがに荷が重かったか。
2頭目は、19日の小倉大賞典(G3)にエントリーしているサトノエルドール(牡7歳、美浦・国枝栄厩舎)。里見氏の現役所有馬の中では稼ぎ頭ではあるものの、重賞における最高着順は21年函館記念(G3)の5着と実績的にはやや物足りない印象だ。
オープンで頭打ちとなった昨春には障害レースにもチャレンジしたが、結果を残せなかった。ただ、昨秋に平地へ戻ってからは、オクトーバーS(L)12着、福島記念(G3)8着、白富士S(L)5着と着順とともに内容も良化している。
特に58kgを背負った前走は、スタートで出遅れたが54kgのサリエラから0秒4差で、国枝師も「しっかりと競馬ができた」と満足気。小倉の芝中距離はディープインパクト産駒の得意条件でもあり、前走から斤量が2kg軽くなるハンデ戦の今回は十分チャンスはありそうだ。
同じ国枝厩舎でも、レッドランメルトは前日最終オッズ(17時30分時点)で1番人気に支持されて注目を集めている。同14番人気のサトノエルドールは眼中にないというファンも少なくないだろう。
それでも競馬ファンの一人として、小倉大賞典はサトノ銘柄エルドールで“高配当”を狙う。里見氏からの大盤振る舞いは、従業員と株主だけに留まらないと信じたい。
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