高松宮記念(G1)ナランフレグ「連覇」に立ちはだかる歴史。過去の連覇はあの馬だけ
26日の高松宮記念(G1)開催を皮切りに春のG1が遂に始まる。群雄割拠のスプリント界において、今年のメンバーは粒ぞろいの面子が揃った。
昨年のスプリンターズS(G1)で2着のウインマーベル、香港スプリント(G1)で5着のメイケイエール、約1年3か月ぶりの実戦となる2021年スプリンターズSの覇者ピクシーナイトと、スプリント界では既存のメンバーが出走を予定している。
それに加えて、スプリント路線に切り替えてシルクロードS(G3)を制覇したナムラクレア、オーシャンS(G3)で重賞2勝目を挙げたヴェントヴォーチェ、阪急杯(G3)を勝って4連勝中と波に乗るアグリなど、新進気鋭の馬たちがスプリント界王座を狙い名乗りを上げている。
そして、昨年の覇者であるナランフレグには連覇がかかる一戦だ。
前走のオーシャンSでは9着の結果に終わったが、休み明けで斤量59kgであったことを考慮すると度外視できる内容。連覇に向けての期待が高まる。
だが、そのハードルは決して低くはないのも事実である。歴史が証明しているからだ。
1996年に高松宮記念がG1に格上げされて以降、連覇を達成したのは2010年、2011年のキンシャサノキセキ1頭しかいない。
歴史が示すハードルの高さや、今年のメンバーの顔ぶれに昨年の覇者ナランフレグの存在は影を潜めている。現に『netkeiba.com』の単勝予想オッズ(18日現在)では7番人気である。近走の成績もそうだが、今年7歳となる年齢に割引が必要と思う競馬ファンも少なくはないだろう。
とはいえ、ナランフレグを管理する宗像義忠調教師は「年を取っても衰えはない」と力強いコメントを残す。完調手前の前走オーシャンSよりも上積みは見込めそうだ。得意とする左回りと、相性がいい中京競馬場なら本領発揮といったところだ。
前走も上がり3ハロン33.2秒を記録しており、その末脚は7歳になっても健在だ。連覇がかかる今年の高松宮記念、昨年の優勝がフロックではないことを証明してくれるはずだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 「ルメールショック」が木村哲也厩舎に直撃?桜花賞に続き皐月賞も人気馬が凡走…主戦騎手不在で「13連敗」の急ブレーキ
- 【NHKマイルC】川田将雅ジャンタルマンタル参戦で浮上した「鞍上問題」…陣営と繋がり強い「三冠騎手」が有力候補? その背中に跨るのは
- 【フローラS】「批判覚悟の出走」が1000万馬券の大波乱を演出!除外された武豊の超良血は幻のG1馬に…「東京マスター」菅原明良と挑む渾身の権利獲り
- JRA横山典弘「再登板」もファンの胸中は複雑!?ソダシでも主戦騎手が降板の過去…「騎乗批判疑惑」で物議醸したコンビが復活
- ジャスティンミラノを大幅に上回った「期待の良血」がG1に向けて出陣! C.ルメールに替わる新パートナーは「初制覇」のチャンス到来?
- コスモキュランダ次走ダービーも「鞍上未定」の怪…J.モレイラ続投が決まらない理由に「身元引受調教師」の影響も?
- セリフォス、ナミュールも不安?2024年マイル戦線は異常事態!マイラーズCは“安田記念を見切った格下馬”の激走に要注意!
- タガノエルピーダ×M.デムーロ「新タッグ」でオークスヘ!「タイトルを獲得したいものと夢見ております」悲願の初G1制覇目指す名オーナーの希望となれるか
- 【フローラS】昨年激走のゴールデンハインド、桜花賞激走のライトバック。その道のプロが狙う牝馬の穴馬、今年狙うのは誰もが驚く意外な格下馬
- JRA「隠れ最強馬」が待ちに待った戦列復帰…ジャスティンミラノに引け取らない実力、令和の「マツクニローテ」再現あるか?
関連記事
「絶体絶命」の高松宮記念(G1)に豪華メンバー!? 中東のオイルマネーに大苦戦の大阪杯・フェブラリーSと「何」が違うのか
JRA陣営の評価はダノンスマッシュ、ダイアトニック以上!? 高松宮記念(G1)への参戦も決定…辛勝に見えて「七、八分くらい」と豪語したアグリ
日本競馬が世界水準にまた一歩近づく「助っ人」が登場!? ゲームでもお馴染みの「アレ」がリアル競馬でも導入
「表に出ない裏話」で噂の若手や新人騎手をバッサリ! 今村聖奈、角田大河に比べて物足りなさも…関係者が「良いところも悪いところも」漏らしたルーキー通信簿
「武豊くんから話を聞いていた」横山典弘が代名詞「ポツン」で制した“唯一の重賞”は歴史の転換点に?